仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

嵐、活動休止発表までの時系列から紐解く……伊藤綾子の「ミセス二宮」計画の巧妙な策

2019/01/31 21:00
『伊藤綾子フォトエッセイ みんなの知ってる伊藤さん、みんなの知らない綾子さん。』(ワニブックス)

 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「2017年6月中旬頃に、メンバー4人に集まってもらって」嵐・大野智
(嵐活動休止記者会見、1月27日)

 平成末に、国民的アイドルグループの活動休止発表を目の当たりにすることになろうとは。嵐が2020年12月31日をもって活動を休止することが発表された。

 「この世界を離れて、一度離れてみて、今まで見たことのない景色を見てみたい」という大野の気持ちを、ほかのメンバーが受け入れての活動休止。記者会見中、「解散ではない」と強調し、21年以降は、大野を除いた4人がソロ活動をしていくことを発表した。活動休止を考えた時期について、大野は「だいたい3年前から(そういう気持ち)」「2017年6月中旬頃に、メンバー4人に集まってもらって」「(そこで)嵐としての活動を一旦終えたい、自由な生活が一回してみたいと(話した)」と説明していた。

 元フリーアナウンサー・伊藤綾子(以下、アヤコ)と二宮和也の交際が「女性セブン」(小学館)に出たのが16年の夏。この頃のアヤコの会員制ブログを見ると、二宮との交際を匂わせる投稿が頻繁に登場し、二宮ファンの逆鱗に触れた。匂わせは、見つかってしまっては意味がない。たいていの場合、検挙されたら匂わせをやめて、おとなしくなる。しかし、アヤコは18年に至っても、匂わせをやめることはなかった。ジャニーズ事務所所属タレントの彼女や妻は、芸能人であっても、交際や結婚生活を誇示することはない。その逆を行くアヤコの行動はまったくの常識外で、ゆえに「アヤコ事変」と私は名付けている。

 10代20代であれば、彼氏が国民的アイドルであるという事実がうれしくて、つい匂わせをしてしまうかもしれない。しかし、アヤコは分別のつくオトナで、自分もテレビに出る側である。ファンを怒らせれば、事務所が怒る。二宮も追い込まれて、二人の関係が悪化する可能性は大だろう。自分の仕事にも、悪影響が出ていいことはないはずだ。それなのに、どうしてこんな子どもじみたことをするのか。結婚への焦りからか。そう思っていたが、大野が17年6月中旬、初めてメンバーに、「嵐としての活動を一旦終えたい」という申し出があったと考えると、ある仮説が浮かんだのだ。

 17年6月中旬の大野の申し出により、グループ存続が100%でなくなった時点で、アヤコと二宮は結婚の意志を固めたのではないだろうか。

伊藤綾子 フォトエッセイ 『 みんなの知ってる伊藤さん、みんなの知らない綾子さん。 』
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