プウ美ねえさんのエプロンメモ

「ブスのくせに調子乗ってる」と陰口……美人の後輩女子への対処法を、プウ美ねえさんが助言

2019/01/25 21:00
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「テレビのブスいじりには怒り狂うのに……」
 会社の後輩である女子は、「ブス」や「ババア」という言葉にとても敏感で、テレビなどで「ブスいじり」や「年齢いじり」の場面があると、Twitterで怒り狂っています。なのに、陰では、気に入らない同僚のことを「ブスのくせに調子乗ってる」と言っていて、私はイライラしてしまうんです。

 言ってることとやってることが矛盾しすぎで、その後輩が何を考えているのか、まったくわかりません。一言、ちくりと言ってやりたいと思うのですが、このことを何と伝えればよいか、アドバイスをお願いしたいです。ちなみにその後輩は、美人なほうで、年齢も24歳なので、「ブス」「ババア」といわれたことがないのだと思います。(昆布さん、28歳)  

【プウ美ねえさんの回答】
 もしかしたら後輩さんは、いまは美人なほうだけれどあなたと知り合う前に美人ではないほうだった時代があったのではないかしら、もしくは誰か、友達や好きな男にブスと言われたり、若い恋仇にババアと言われたりした過去があるのではないかしら、と、ふと思いました。

 きっと彼女はまだ美人なほうに分類されることに慣れておらず、自分とブス界との折り合いをどうつけるか、迷っているのだと思います。ふたたび誰かにブス呼ばわりされないか怯えているから、世の中のブスいじりに敏感なのです。そして他人をブスと罵るのは「私はブスじゃないよね?」という必死の訴えです。ブスが他人をブス呼ばわりしたらツッコまれるけど、私は美人なほうだからクリアできてるはず、と周囲の反応を試しているのかもしれません。彼女は、容姿に自信をもちきれないごく普通の24歳なのです。ぜんぶプウ美おねえさんの想像ですけれど。

 ちくりと言うのはやめてあげてください。矛盾した言動を鎮める効果的な方法は「あなたは美人。ブスなんかではない。この世にブスなどいない。みんな美人で幸せ」と伝えて安心させることです。ブスいじりの話がでたら「時代遅れの芸風だ、そんな人間はテレビに出る資格がない」と、彼女以上に怒り狂って、目の前でテレビ局に苦情の電話をいれてください。他の同僚をブス呼ばわりしていたら「あの子はブスじゃないわ。きれいよ。そしてあなたもとても美人なほうよ」といってウィンクしてあげましょう。気味悪がられるかもしれませんが、あなたの前で暴言を吐くことはなくなるはずです。

【今月のエプロンメモ】
他人をブスとかババアとか言ってはいけませんね。いつかは皆平等にとしよりになります。そして容姿や若さ以上に大切なひとの価値があることに気づくのです。その時になって誰かをブス・ババア呼ばわりした過去を悔やんでも遅いのです。残念なことです。若さをたいせつに。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

ご応募はこちらから
最終更新:2019/01/25 21:00
熊田プウ助大全集 第2巻 「極楽コロシアム!!」BAKUDANコミックス愛蔵版 (爆男コミックス)
全て顔や年齢のせいにするのもおよしよ
アクセスランキング