【特集:子宮筋腫になったら?】

子宮筋腫、“切らない”手術とは? 子宮を残す「UAE」のメリット・デメリット

 40代女性の3~4人に1人は持っている「子宮筋腫」。子宮筋腫は症状により処置が必要なケースもあるが「下腹が出ている」程度では、なかなか手術に踏み切れない人も多いだろう。子宮筋腫の悩ましさはこの「命には別状はない」という点にある。

 当連載では、1)社会復帰の早さと、2)対応医院の多さの観点から、「子宮動脈塞栓術(以下、UAE)」と「腹腔鏡手術」、2つの術式について取材を行っている。4回目となる今回は、UAE手術を1998年から行い3,500症例の実績を持つ調布keijinkaiクリニック・瀧康紀医師に話を伺った。

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瀧康紀医師

子宮筋腫を兵糧攻めにして「ミイラにする」UAE

――UAEは、カテーテルを脚の付け根から入れ、子宮筋腫につながる血管を塞いで血流を止めるという、いわば「子宮筋腫を兵糧攻め」にする治療方法とのことですよね。

瀧康紀医師(以下、瀧) はい。血管を塞ぐ物質にはエンボスフィアやゼラチンスポンジなどがあり、エンボスフィアなら健康保険が適用されます。当院ではゼラチンスポンジをどうしても希望する、というケースでなければ保険適用内のエンボスフィアを適用しています。

――子宮筋腫は女性ホルモンであるエストロゲンにより、大きくなるといわれていますよね。子宮筋腫への血管を塞いでも、エストロゲンの分泌自体は止まらないのでは?

瀧 通常エストロゲンの分泌は止まりません。エストロゲンを止めると生理もなくなってしまいますから。子宮筋腫につながる血管を塞ぐことで、「子宮筋腫を壊死」させてしまえば、いくらエストロゲンが出ても子宮筋腫は大きくなりません。ただし、データ的には45歳以上の方の約10%が、エストロゲンの分泌が低下することがあります。これは、UAEにより卵巣を栄養している血管もふさがれることがあるためと考えられています。

――「壊死」というのはどのような状況だと考えればいいんでしょうか?

瀧 「枯れる」というイメージですね。たくさん水が含んだスポンジから水が抜け、ミイラになるような状態です。「水」に該当する血液が送られなくなりますので。それに応じて、子宮筋腫の容積も小さくなります。平均するともとの3~4割の大きさになりますね。ただ、非常に小さくなるのもあれば、さほど小さくならないものもあります。

――術後、どのくらいで子宮筋腫は小さくなりはじめるのでしょうか?

瀧 縮小の傾向を見ると、UAE直後から縮小を開始し3~6カ月までは急速に縮小します。1年半ぐらいまでは縮小を続けますが、その後は縮小しないことが多いです。

――「小さい子宮筋腫がたくさん」の人もいれば、「大きいものが一つ」という方もいますよね。タイプによって、UAEの効果が違うことはありますか。

瀧 効果で見ればどういったケースでも大体一緒ですね。ですが「大きな子宮筋腫が1つ」より「子宮筋腫が多発」している方がUAEの出番とも言えます。「(子宮全体を摘出せず)子宮筋腫だけを核出する」手術の場合、数が多ければそれだけ核出の手間が増えてしまいますが、UAEなら一網打尽にできますので。なお、子宮筋腫は多発している方が再発はしやすいですね。

全摘以外の手法もあるって知っておこう

しぃちゃん

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