角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第175回

転園した園児が7日で復園!? 荒れる言葉使い、顔面パンチ……見学ではわからない保育園の実態

2019/01/05 17:00

18年の最後に「世の中捨てたもんじゃない」

 保育園では、年少さんに下のお子様が生まれて、「0歳から預かってくれる所が見つかったので、兄弟で入れる保育園に転園する」と認可保育園に転園した子がいました。5日後、「復園させてほしい、一番合っているのはこまもり(駒沢の森こども園の略)でした」という連絡がきて、7日目に戻ってきてくれたことが18年で一番おもしろかったことでした。

 保護者によると「見学では見えないことばかり」「子どもの言葉使いが数日で悪くなった」「他の園児同士がけんかをし、パンチして歯が折れた瞬間を見た」「自立を促すと言っていたが、ただの放任」といったお話をされていました。その保育園に去年転園した子がいたので、ちょっと心配になってしまいましたけど、歯が折れるまで放っておく保育園って何なのでしょうか!? 「認可保育園はこりごり、公立小学校の縮図だと思った」ということで、復園と同時に私立小への受験を決意されました。他を知るとうちの園の良さがわかるので、これはこれで良かったなと思いました!

 保育園なら子どものけんかに入っていかないといけません。というか角川の森の園児は気性が荒くないので、話して解決しているようです。正直、親子は鏡なので、親で子どもは決まります。パンチする子の親は、きっと物事を暴力で解決してきてる人なのかもしれません。

 18年最大のショックは、バンド「Fear, and Loathing in Las Vegas」から大好きなギタリストSxun様が脱退したこと。そして、最後にいい驚きが。コインパーキングに車を停めて戻ったら、私の車の横にパトカーが停まっていたんです。車に乗ろうとすると警察官が降りてきて、「この車の横に停まっていた方が、車を出す時にぶつかってしまい、110番通報されました」とのことでした。逃げられる場所なのにちゃんと通報していただいて、世の中捨てたもんじゃないと思いました。翌日、その方とお話をして、誠意を感じました。年明け車は修理に出すことになりますが、それほどイヤな気分にはなりませんでした。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では10歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2019/01/05 17:00
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