今井舞の「年末ヒトコト斬り」

フィギュア、女子アナ、新人タレント――2018年の“きな臭い女”をズバッと斬り捨てる! 

2018/12/28 21:00
TBS公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞がサイゾーウーマンに早くもカムバック! 2018年に匂った女たちをズバッと斬り捨てる!

◎姉妹仲だけはこのままで
 紀平梨花、宮原知子、坂本香織と、百花繚乱、切磋琢磨の女子フィギュア界。しかしその賑わいの輪から外れたはぐれ鳥が一羽。本田真凛。

 ホントこれからどうすんだろ真凛ちゃん。

 ま、大人の都合で勝手に持ち上げられすぎちゃった悲劇の17ちゃいと考えれば、憐憫の情も湧いてくるが。仕切り直しの「全日本選手権」でも15位。これだけトップと差がつくと、アンチでなくとも「限界」が見えてくるわけで。今後はだんだん大きな大会にも出られなくなるだろうし。こうなってくると「日本航空所属」「読売新聞アンバサダー」といったキラキラ看板も、企業・真凛双方にとって完全に重荷に。だが人気子役の妹とセット売りというねじれのせいで、すぐに切り離せないという艱難辛苦。真凛だけ切り取るのはあからさま。だが宣伝に使えるほどの好感度もなし。あー、外すも地獄、外さぬも地獄。

 ある程度の成績を残さなければタレント転身も難しいワケで。本人もその辺考えて今必死に頑張っているところなんだろうけど。ここでまた重大問題が。……真凛ちゃん、なんか清水アキラみたいな顔になってきてないか。正確には、研ナオコのモノマネする清水アキラ。あー、夏をあきらめて。いや、真凛の冬は、これからが本番だ。

◎間違いない道
 本田真凛しかり、Koki,しかり。古くは剛力彩芽なんて物件もそうだが、アンチを増やすにゃ醜聞はいらねぇ。わかりやすいゴリ押しさえあればいい。というわけで、来る2019年のゴリ押しニューカマーは、今田美桜ちゃんに決定~!

 何かもう、今から前駆陣痛がすごくてね。アサ芸プラスに「ぐるナイのゴチメンバー候補」 なんて記事も出てたし。アサ芸と東スポの情報を額面通り受け取るのはいかがなものか。しかし今回ばかりはホントの匂いが。あー、来るよ来るよ、あの需要なき供給過多が。ゴリ押しの始まりの鐘が鳴る。何度味わっても慣れないわぁ。しかも「社長と怪しい」ってバレてるのに。ま、逆に「だったらウチのタレントには手を出さないよね」ってことで、ジャニーズ受けはよかったりして。

 とりあえず『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)で「ゴチ」出て『ヒルナンデス!』(同)か『ZIP!』(同)あたりのレギュラー手に入れて、演技力はアレだから『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)あたりでお茶を濁して、『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)にカワイ子ちゃん枠でちょいちょい出て、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)あたりにもゲストで呼ばれて。できれば池上彰のところでも「いい質問ですね」をもらって。『しゃべくり007』(日本テレビ系)でピンでゲストに出てキャーキャー言われたら、2019年の目標はクリアと。見える、あそこの事務所のビジョンが。

 社長が彼氏といわれてるんだから、その辺のすり合わせもやりやすそう。あとは本人がどれだけ生来のやんちゃを抑えられるかだな。やんちゃが勝つかゴリ押しが勝つか。2019年最もどうでもいい戦いの火蓋は、今開けられたばかりだ。

◎活躍に期待
 3月でTBSから独立と報じられた宇垣美里アナ。

 田中みな実という公達がいるせいで、同一上ラインのキャラと捉えられがちであるが。独立後、思った程には「ぶりっ子」「闇」を露呈してくれない田中みな実の代わりに、ものすごい濃度でブッ込んでくれそうだ。

 グラビアもやりそうだし、好きなアニメやコスプレへの耽溺も進みそう。田中みな実というよりは、どちらかというと脊山麻理子のベクトルに近くなるのではないか。さらには、田中みな実が思った程スパークしてくれず物足りなかった「闇」ジャンルにおいても、糸目をつけずサービスが進む期待大。あとはそれらをうまく受け止め昇華できる番組を探すのみであるが。……やっぱりMXテレビが一番いいと思うのだが。違うんだろうなぁ、本人の目指す頂きは。

 すぐ立腹しては最悪な解決法を選び、段々周囲から人もいなくなり。思ったのと違う人生の仕上がりに「キラキラした私に戻りたい」と訴える。訴えればどうにかなると信じている。田中みな実でも脊山麻理子でもなく、何かこう坂口杏里のイメージと重なってきたが。いやいや、まだ未来は変えられる。どっちに転ぼうとも、とりあえず尻の肌だけはきれいに手入れしとこう。我々余人が今、彼女に言えることはそれだけだ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

最終更新:2019/05/21 20:21
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