ドラマの主人公に掛けているのがあくどい

性的暴行疑惑で業界を追放されたケヴィン・スペイシーが意味深な動画を公開し、セレブからも「キモい」「最悪」

2018/12/26 21:42
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「おもしろい」とか「ウィットに富んでる」とか思ってるんだったらお門違いだぜ

 昨秋に世界中に広まった、セクハラや性的暴行を告発する「#MeToo」運動。その中で、子役だった14歳の頃に、名優ケヴィン・スペイシーに「性的誘惑を受けた」と告発する俳優が現れた。

 ケヴィンはすぐに「(自分を告発した男性の)話を聞き、恐怖で震え上がりました」とまるで他人事のようにツイート。「30年以上前のことのようなので、正直、覚えてません」と前置きした上で、「泥酔した上での不適切な振る舞いに対して謝罪する」とし、自分は同性愛者だとカミングアウト。「今後はゲイとして堂々と生きる」と決意を述べた。

 ケヴィンは長年同性愛者だとウワサされていたため、カミングアウトに驚く人は少なく、むしろ「告発から注意をそらそうとしている」「不誠実だし反省してない」と強い非難を浴びた。11月に入ると、元キャスターのヘザー・ウンルーが記者会見を開き、「2016年7月に、ケヴィンが当時18歳だった私の息子に酒を飲ませて酔わせ、息子のズボンに手を入れ、股間をまさぐった」と涙ながらに激白。警察に被害届を出したことを明かし、ケヴィンはこの騒動が原因で主演していたドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』をクビに。事実上、ハリウッドから追放されてしまった。

 そんなケヴィンに対して米検察当局は12月24日、ヘザーの息子に対する性的わいせつ/暴行容疑に関して訴追することを発表。そしてこの報道が流れた日、ケヴィンが動画をYouTubeで公開し、ネット上を騒然とさせたのだ。

 問題の動画のタイトルは「率直に言わせてもらう」「フランクを演じさせてくれ」という両方の意味にとれる「Let Me Be Frank」。クビになった『ハウス・オブ・カード』で演じていた主人公フランクになりきり、サンタクロース柄のエプロンをかけたケヴィンがキッチンに立っている。そしてカメラに向かって、「おまえがなにを欲しているのか、オレは知っている」と囁くように語りかける。

 「我々の絆は強固なものだから、引き裂こうとする奴らの思惑通りにはならない。私はすべてをおまえたちに伝えている。個人的な秘密だって打ち明けた」「そして、おまえたちは私を信用した。信用してはいけないのかもと思いながらも」といったん視線を外し、再びカメラを見据えて、「おまえがなにを欲しているのか、知っている。私に戻ってきてほしいのだと」と、フランクを演じたときの特徴ある声とアクセントで言い放つ。

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最後の最後に作品を汚したわね
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