[女性誌速攻レビュー]「ar」1月号

ひょっこりはんの髪形を猛プッシュ! 本気なのかギャグなのか戸惑う「ar」のオシャレ女子像

「ar」2019年1月号(主婦と生活社)

 今月号の「ar」(主婦と生活社)は、「オンナ特集号」。表紙には、「オンナで良かった」「100パー女が楽しい人生!!」などの文字が踊ります。オンナであることを、これほど全力で祝福してくれるって、今の時代でもなかなかありません。「自分が女であることに萌える」「自分にとことん酔う」という「ar」マインドに染まることができたら、人生はもっと楽しくなるのかも。さぁ、今月号でも同誌に洗脳されるべく、中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎それって全オトコの大好物 ベーグル女のつくり方
◎時代は今、ひょっこりマッシュ
◎お色気、半端ないって! 世にも麗しき女神美容師

騙されるな、「バストふっくら。ホントだよ?」に

 今月号は中身もいつも以上に充実! どこをピックアップすべきか迷うほどで……。結果、Hey!Say!JUMPの山田涼介との熱愛報道で知名度を上げたモデル・宮田聡子の特集「BEST OF イイオンナ Oh!my聡子」、読者モデルが自慢の私物を紹介する自意識爆発ページ「このコがいるからちょっぴり幸せ…私のちょっとした宝物」などは泣く泣く割愛することにしました。

 そんなツワモノ揃いの今月号の中でも、最初に紹介する「それって全オトコの大好物 ベーグル女のつくり方」は、群を抜いて輝いていたページでした。聞き慣れない「ベーグル女」とは、またしても「ar」が独自に作り出した言葉。その心は「ベビーフェイス+グラマラス=ベーグル女」だそう。食べ物のベーグルは特に関係ないようで、「ル」の部分もどこから来たのか不明ですが、「ar」は「今目指すべきは、キュートとセクシーのいいとこどり! 反則級の“ギャップ”で気になる彼のハートをぎゅっと掴む“ベーグル女”だと、arは宣言しマス(ハート)」と自信満々です。

 このページでモデルを務めているのは、グラドルでもある佐野ひなこ。下着姿やレオタード姿で胸の谷間を披露する佐野のカットからは、「ベーグル女=尻軽女」というイメージしか湧きません。ベーグル女になる方法を具体的に見てみても、「おねだりまなこ」になるアイメイク方、「『俺でもいける』と思わせる眉毛」の描き方など、尻軽感にあふれます。

 最も疑問だったのが、佐野が説く「たわわなバスト」の作り方。「背中と二の腕の余計なお肉を手でかき集めて形状記憶させれば、誰でもバストがふっくら。ホントだよ?」という記述のテキトーさよ! 「ホントだよ?」と言うなら、人体に形状記憶をさせる魔法についてちゃんと教えてほしい。佐野ひなこは、全貧乳を敵に回した!!

 また、「男性陣! ベーグル女子ってどうですか?」と題したページに意見を寄せているのが、「デイリーポータルZ」編集長の林雄司氏(1971年生まれ)という人選も謎。10~20代と思われる「ar」読者がターゲットとする男性って、林氏のような40代後半のおじさんなの? そんな戸惑いを抱きつつも、もしもそうなのだとすれば、最近の「ar」の妙に昭和なテンションに納得がいきます(9月号での80年代ミポリン推し、10月号の“3回目のデートまでは個性を出さない”という価値観など)。パパ活の闇が、「ar」読者にも忍び寄っているのかもしれません。

ar 2019年 01月号
1冊読むだけで脳内麻薬がダダ漏れになるわ!

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