木村拓哉とTOKIOが電撃和解で『鉄腕DASH!!』に? NGだった嵐、TOKIOとの共演に見る木村の使命とは

2018/12/23 20:00

今月13日、木村拓哉が“主演”を務めたリーガルサスペンスアクションゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」がセガゲームスより発売された。2018年は木村にとって、嵐との共演など“異例づくし”の一年となった。年の瀬を迎え、今度は複数のロケ目撃者の情報から『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に木村が初出演するようだという噂がツイッター上で拡散しつつある。

 ツイッターでの目撃情報をまとめると、今月17日、千葉県香取市内で、木村とTOKIOの長瀬智也・国分太一の3人が『ザ!鉄腕!DASH!!』の企画「0円食堂」のロケを行っていたという。

 『ザ!鉄腕!DASH!!』は山口達也の脱退以降、視聴率が下降。日曜日のゴールデン帯で15~20%の数字を安定獲得していた同番組だが、今月2日の放送では12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)まで下がった。

 それでもまだ打ち切り水準というわけではない。ここで大物タレント木村拓哉を投入し、話題をさらおうということだろうか。

 いや、もし木村の『ザ!鉄腕!DASH!!』出演情報が事実だとしても、それは主演映画の宣伝で同番組に出演するということだろう。来年1月18日から、木村の主演映画『マスカレード・ホテル』が公開となる。年始には多くのテレビバラエティで、年末に収録した木村の姿を見ることになるはずだ。

 とはいえSMAP解散前であれば、木村がTOKIOの番組でともに汗を流すことは考えられなかっただろう。SMAPとTOKIOの共演NGは長らく業界内ルールとして囁かれてきた。「週刊文春」(文藝春秋)がメリー喜多川氏を激怒させ、ジャニーズ事務所内の“派閥”、すなわち飯島三智チーフマネージャー(当時)の管轄(SMAP)と、メリー氏および藤島ジュリー景子氏の管轄(TOKIOや嵐)が分離していることを明らかにしたことがSMAP解散の遠因と見られるが、所属する“派閥”が違うグループの歌番組以外での共演は稀だったのだ。

映画『検察側の罪人』では、タブーとされてきた嵐・二宮和也と
 その“派閥”は、飯島氏の退社とSMAP解散および香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛の独立で解消された。ジャニーズ事務所に残った木村拓哉は、これまでNGとされてきた面々と垣根なく共演するようになっている。

 今年8月に公開された映画『検察側の罪人』に主演した木村拓哉は、この映画で初めて嵐の二宮和也と共演。TOKIO同様、嵐とSMAPは長年、『NHK紅白歌合戦』のような大型音楽番組以外での共演はNGといわれてきた。実際に、今まで嵐とSMAPのメンバーが共演したことはほぼない。

 しかし今回の初共演では、映画の番宣として二人で男性ファッション誌の表紙を飾り、共にバラエティ番組にも出演した。バラエティ番組では木村が嵐のことを褒めちぎり「ニノの家に行きたい」と発言、二宮も木村を大いに持ち上げてわざとらしいほど仲の良さをアピール。双方の奮闘が目立った。

木村拓哉が“ゲームに主演”という意外性
 前出したように、木村拓哉は今月13日に発売されたゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」の主演も務めている。

 「JUDGE EYES:死神の遺言」の発売が発表されるやいなや、ネット上は「まさかキムタクがゲームの主演に」と驚きの声で溢れかえった。発売後の現在は、ゲームをプレイするユーザーがツイッター上に「コンビニを破壊するキムタク」「所持金70円のキムタク」「ビームを繰り出すキムタク」などの場面を次々に投稿。「普段は絶対に見られないキムタクが見られる!」と“木村拓哉のゲーム”ならではの楽しみに沸いている。

 また木村は、本ゲームの主題歌を担当するバンド・[Alexandros]の「アルペジオ」のMVにも出演。しかし、MVの主役はあくまでもバンドメンバーであり、木村はカメラマンというちょい役で、台詞もない。ジャニーズ事務所のタレントが他のアーティストのMVに出演することはほぼなく、こちらも“異例”であった。

木村拓哉が背負っている使命
 今年のジャニーズ事務所は、関ジャニ∞・渋谷すばるの退所や山口達也の書類送検、NEWSメンバーらの未成年飲酒強要事件、King & Prince岩橋玄樹とSexy Zone・松島聡のパニック障害による休養、Love-tuneの解散・退所など数々の騒動が勃発し、「事務所のタレント管理に問題があるのでは」と懸念されている。

 一連の事件を受けてか、今年いっぱいで滝沢秀明が表舞台を引退しプロデュース業に専念するなど、事務所を立て直そうとする動きも出てきた。また、今年からネット上での画像の公開を解禁したほか、ユーチューブには「ジャニーズJr.チャンネル」というジャニーズJr.の動画を配信するチャンネルを設けるなど、新しい分野にも手を出し始めている。

 これまであった派閥が解消され、新たなスタートを切ったジャニーズ事務所。嵐との共演やゲームの主演といった木村拓哉の“異例づくし”は、所属タレントの先頭に立ち、ジャニーズ事務所に新風を呼び込むための仕事だったのではなかろうか。その役は、メリー氏が「うちのトップ」と明言した近藤真彦ではなく、一世を風靡したスターである木村拓哉でなければならなかったのだろう。

最終更新:2018/12/23 20:00
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