工藤静香は「悪妻」か またも木村拓哉が嫌いなジャニーズ1位、kōki,バッシングも

2018/12/14 20:00

 12月13日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、恒例の「好きなジャニーズ/嫌いなジャニーズ2018」を発表した。「文春オンライン」のメルマガ会員を対象に8月31日~10月24日まで実施したアンケート結果とのことである。夏にも同じアンケート調査があったが、顔ぶれは冬になってもほぼ変わらない。

 「好き」部門1位は中居正広、2位増田貴久、3位大野智、4位山下智久、5位木村拓哉。「嫌い」部門1位は木村拓哉、2位小山慶一郎、3位手越祐也、4位近藤真彦、5位松本潤となっており、「好き」「嫌い」両方で上位5位以内にランクインしているのは、木村拓哉だけだ。

 定期的に開催されるこの手のアンケート企画において、「好き」「嫌い」両方で上位入りすることが多い木村拓哉だが、特に2016年のSMAP解散騒動以降は「妻の言いなりになった」など、木村拓哉を「嫌い」な理由として妻・工藤静香の存在が持ち出されることが増えた。昨年12月には妻・工藤静香とともに「嫌いな夫婦」1位に選ばれ、また今年9月には工藤静香が「女が嫌いな女」1位に選ばれていた。

 今回も、「嫌い」部門で木村拓哉に投票した人のコメントを見ていくと、「とうとう子どもや家族を売りにし始めた」(49・女)、「父親面を前面に出してきたのが見苦しい」(55・女)、「自分自身のこれからの仕事なのに、妻の意見に左右されるとは」(56・女)など、やはり、妻・工藤静香、次女・kōki,の存在が、木村拓哉「嫌い」を後押ししている傾向があるようだ。

 木村拓哉と工藤静香夫妻の次女で、今年5月にモデルデビューしたkōki,に対してもネット上では「親の14光り」とバッシングが浴びせられている。kōki,への批判的なコメントに目を通していくと、「静香の言いなり」「親子でセンス悪い」「厚かましさはさすが静香の娘」など、kōki,自身にというよりも、kōki,を通して母の工藤静香を叩くような文面のものが多い。

 木村拓哉にせよkōki,にせよ、工藤静香の存在ありきで嫌われてしまっているように見えるが、工藤静香はそれほどまでに「悪妻」なのだろうか。

工藤静香に向かう「でしゃばりやがって」の怨念
 結果的に夫や娘のアンチを増殖する原因になってしまっている工藤静香が、家族にとって“悪妻”や“毒母”なのかといわれると、それはおそらく違うのだろう。

 木村拓哉が公の場で妻・工藤静香について語ることはないが、次女・kōki,は12月12日、「BVLGARI AVRORA AWARDS 2018」に登壇した際、「将来的にどんな女性になりたいか」を聞かれ、こう答えた。

「私は母のような女性になりたいと思います。お母さんはいつも私のことをサポートしてくれて、自分より私のことを考えてくれて、すごく大好きです」

 このようにkōki,は両親へのリスペクトを表明することを厭わない。デビュー当初から両親をいかに尊敬しているか公言しており、なかでも『Numero TOKYO』(扶桑社)でのkōki,のインタビューからは、kōki,にとって母の存在が大きいことは明白だった。

 インタビューによれば、kōki,は母と一緒に庭の草むしりをしたりカフェに朝食を食べに行ったり洋服を買いに行ったり、仲の良い母子だ。またモデル活動を始めるにあたって「すでに人が作ったもの、人がやったことの中であなたにできないことは何もない。だからトライだけはしてね」と背中を押してくれたのだという。母子密着が過ぎるのではないかと見る向きもあるかもしれないが、日本一有名な夫婦ともいえる木村拓哉・工藤静香夫妻の元に生まれ、世界に通用するモデルを目指すことを決めた15歳の少女にとって、母の存在は心の拠り所となるのは悪いことではないだろう。

 しかし、kōki,が家族のことを隠さず、オープンに語れば語るほど、つまり母の存在感を示せば示すほど、工藤静香アンチは工藤静香とkōki,を一緒くたに叩く。工藤静香のどこがそこまで人を刺激するのかといえば、まずきっかけは、SMAP解散騒動において「フライデー」(講談社)の取材に単独で応じたことだろう。SMAPメンバーに対して突き放したような発言をした工藤は、SMAPファンを敵に回し、SMAP解散の元凶とまで言われるようになった。

 そしてSMAP解散後にInstagramを開設。ファンとの交流の場だとして当初は鍵をかけたアカウントだったが、現在は解放しており、一挙手一投足がネットニュースになる。夫の仕事関係に口を挟み、娘の芸能活動をプロデュースし、手料理やインテリアを部分的に公開してみせる工藤の態度が、アンチには「気に入らない」のだ。

 そうした工藤静香アンチの意見を観察していると、「でしゃばりやがって」という非難が多いことに気付く。工藤静香がどう動こうと彼女の勝手だが、妻として、また母として「控えめ」な態度が彼女に求められているということなのだろう。

 では、世間から“良き妻”“良き母”として認められるためには、自身の存在を消し、でしゃばらず、一歩下がった妻・母でいるよりほかないのだろうか。そんな“昔ながらの素敵な奥さん”のような態度を平成も終わろうという2018年に求められるとは、驚きである。もっとも、工藤静香は“昔ながらの素敵な奥さん”であろうとしている節も見受けられるが。

 ひとつ言えるのは、たとえ工藤静香が夫の仕事についてジャニーズ事務所残留を勧めるなどの“口出し”を本当にしていたとしても、それを是とするか非とするかは夫である木村拓哉だということだ。娘との関係もそうだ。もし母によるプロデュースと自身の方向性に違いが生じ、話し合いができないほど関係がこじれれば、娘は出て行くだろう。そのときはそのときだ。

最終更新:2018/12/14 20:00
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