『ダルちゃん』著者・はるな檸檬さんインタビュー/後編

物議を醸したラブホテルと、記号化されたコンプレックス――『ダルちゃん』の“成長”とは

「ダルちゃんは、思いきり傷つく必要があった」

『ダルちゃん』(はるな檸檬/小学館)

 

前編はこちら:「ジェンダー論の、少し先の話」――著者・はるな檸檬さんに聞く『ダルちゃん』執筆の背景

――スギタとダルちゃんのラブホテルでのシーンは、読む側にもダルちゃんの痛みがダイレクトに伝わり、衝撃的でした。

『花椿』担当編集 実はそのシーンは、リスク対策などの面から「企業の媒体で発信する内容にふさわしいかどうか」で、内部で議論になりました。そうした企業の思惑が表現の幅を狭めてしまう一因になりかねないところは、非常にもどかしいところなんですが……このときはるなさんに、「この表現を和らげる可能性はないか」とご相談させていただいたんです。

 するとはるなさんは、「ダルちゃんはおもいきり傷つかなければならないこと」、「その後、ダルちゃんは、初めて友達と呼べる人ができること」、「恋をすること」、「自分を表現することを知ること」、いろいろと乗り越えて最後には、「希望がある展開にするという考えがあること」をうかがいました。そして、「ダルちゃんは自分ではコントロールできないほど、すでに勝手に動き出し、物語を紡ぎ出していること」など、とても強くて熱い想いを聞き、弊社としては、はるなさんの創作する過程を邪魔してはならないと判断し、はるなさんと、命を得て動き出すダルちゃんに委ねました。

はるな そうなんですよね。仲良くなるつもりで登場させたサトウさんのことを嫌いになるしで、キャラが勝手に動き始めた最初のシーンでした。以前、講談社の担当編集さんから、「某有名漫画家先生が『キャラが勝手に動き始めると、物語が動くようになる』と言っていた」という話を聞いたことがあったんです。それを思い出し、「これがソレか」と。「じゃあ、思っていた流れとは違うけれど、ダルちゃんの動くままにやってみよう」と思っていたら、ホテルまでついていっちゃいました。

サトウさんの幸せも願いたい

しぃちゃん

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