仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

オードリー・若林正恭、『黄昏流星群』トークに感じた「ピュアな恋」への盲目的な憧れ

『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋)

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「40~50代の男女の出会いは、10代の時のようなピュアさがある」オードリー・若林正恭
『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送、11月10日)

 よっぽどの大御所は別として、芸能人は芸能界で生き残るために、常に名前と顔をアピールし続ける必要がある。そのためには、本来、他人に晒さなくてもいいこと、例えば、恋愛や結婚、出産をネタにして、話題を集めることもある。特に女性芸能人は、これらのネタで同性の視聴者の共感をうまく稼げれば、仕事を増やすことができるだろう。失恋や離婚を積極的に経験したい人はいないだろうが、芸能人の場合を考えると、それで仕事を増やせれば、大成功である。

 そういう意味で、失敗したように見えてしまうのが、女優・南沢奈央である。一回り年上の人気芸人、オードリー・若林正恭との熱愛が報じられたのは、今年の1月。若林は本業のお笑いに加え、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(KADOKAWA)で斎藤茂太賞を受賞、CMにも出演している。円熟期を迎えた芸人と、年若の女性というカップルは芸能界でよく見かけるだけに、結婚も射程範囲だと思われたが、破局してしまったようだ。

 若林は「私の度量の狭さです」と『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で説明し、詳細は語らなかった。女性を守ったという見方もできるだろうが、芸能人として考えると、この発言で損をするのは南沢ではないだろうか。2人の間に実際に何があったのかはどうでもよい。若林の度量が狭いので破局した設定にするのなら、それらしきエピソードを披露して視聴者を納得させてくれないと、若林が“かばっている”感じがするのだ。若林は女性をかばうことで株を上げることができるかもしれないものの、南沢は「人に言えないクセがある」などと思われて、マイナスイメージになりかねない。同番組で若林は、南沢から「今回のこと、笑いにしてくれていいからね」と“許可”をもらったと言っていたが、それなら、腕によりをかけて南沢のイメージを上げるようなことを言ってくれないと、南沢のプラスにはならないだろう。

あんたはそんなピュアな男なのかっつー

しぃちゃん

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