【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~

なぜ娘は遠足に行けなくなったのか? 小学生ママが怒りに震える「縦割りいじめ」の実態

2018/11/20 13:00

娘の傘が破損……学校側は取り合わず

 縦割りの集団登校時のトラブルでは、物を壊されるというトラブルも後を絶たない。小2になる女児のママ・ゆかりさん(仮名)の娘は、同じマンションの子たちで集団登校をしている。トラブルが起こっても、日常的に会う機会が多い相手には、何も言えなくなってしまうと語る。

「同じマンションに住んでいる小4の男の子が少し乱暴なんです。娘が雨の日に、新しい傘を持っていたのですが、小4の男の子が『ちょっと見せて』と言って、傘を振り回しだしたそうなんです。小雨だったのですが、なかなか傘を返してもらえなかったらしく、しかもどこかにぶつけたせいで、傘の先端が少し欠けてしまった。使えないわけではないのですが、きれいだった傘が壊れたことで、帰宅後に娘は泣いていました。向こうの親は、自分の子どもを『面倒見がいい』と思っているみたいで、言い出しづらくて。学校に相談したのですが、『個人間の問題なので、直接話し合ってください』と言われました」

 集団登校から抜けるとなると、親が子どもと一緒に登校しなければならないため、共働きのゆかりさんは、「娘にはこのまま集団登校で通ってもらうしかない」と諦めている。低学年の児童をめぐるトラブルは、年齢が上がれば、ある程度は回避されるようになるため、学校側に相談しても、ケガのような大事に至らなければ、経過観察も多いという。また、子どもへのいじめが気になる保護者の場合、個人的に集団登校に付き添い、様子を見守ることでいじめを回避するケースもあるそうだが、忙しく働いているワーママには難しいだろう。

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遠足のお弁当くらい仲良い子と食べさせてやってよ
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