“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第434回】

今度は相葉雅紀!? “嵐の結婚問題”を繰り返し取り上げる「週刊女性」の思惑

2018/10/30 21:00

愛の葉Girls・大本萌景さんの自殺問題に別の局面

 少し前、ワイドショーでも盛んに取り上げられたのが、愛媛のご当地アイドルのグループ・愛の葉Girlsの大本萌景さんの自殺問題だ。遺族が所属事務所を相手に損害賠償の訴えを起こし会見を開いたことで、事務所のブラックぶりなどが連日大きく報道された。

 そして今回、「女性セブン」はその批判の的となった事務所社長に取材し、その言い分を掲載しているのだが、その様相はワイドショーが伝えたものとはいささか違っている。

 萌景さんの自殺の原因の1つとしてクローズアップされたのが、事務所が貸すといっていた全日制高校の編入費用12万円を突然反故にされたというもの。だが社長の証言によれば、全日制に行くことを反対した両親が費用を出さず、そのため事務所はすでに10 万円を貸し出し、残りの12万円も用意していた。しかし母親から事務所に萌景さんの素行について相談があり、そのため、一旦保留、連絡をするようにと言ったところ、「お母さんと話し合って全日制はやめた」と萌景さんが言ってきたのだという。萌景さんは学校で勉強することを楽しみにしていたのにと、社長は疑問を呈しているが、確かに“通信制すら通えないのに”という母親の反対の理由もよくわからない。そして記事に書かれている義父の行為と、それを「セブン」記者に問われた母親の回答――。

 もちろん、事務所側も過重労働については認めてもいるが、双方の主張は一致しない部分がかなりあるのも確かなようだ。萌景さんの自殺をめぐる、“もう1つの背景”に対し、ワイドショーなどとは別角度から問題提起をした「セブン」記事。事務所や両親といった周囲の大人たちの間で苦悩した16歳の萌景さんの死には、地下アイドルの過酷な環境や、現在の世相を表すさまざまな問題がまだまだ内包されていると思われる。今後も「セブン」は是非この問題を追及し続けてほしい。

 「女性自身」の名物企画「シリーズ人間」に今回登場した元モーニング娘。の中澤裕子だが、中澤の口から飛び出す言葉がいちいち面白く、そして深い。

「あのころ私は人じゃなかった、魂が鬼」
「若い子たちは『裕ちゃん、怖い』って言ってましたけど、私は『無邪気なあんたらのほうが、よっぽど怖いわ』って思ってました(笑)」
「でも、妊娠したってわかった瞬間、『私が生まれてきたのは、モー娘。になるためじゃなくて、この子を産むためだったんだ!』って」

 ほかにもいろいろ名言が。姐さん、さすがです。

最終更新:2018/10/30 21:00
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