“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第433回】

女優・のんの全面復帰がまだ遠いワケ――「女性自身」が報じた事務所の古い体質

2018/10/23 21:00

のんの全面復帰はまだまだ遠い

 はぁ!? 確かに「フライデー」は騒動後、のんのインタビューを掲載した媒体だが、これまでの経緯を考えれば逆なんじゃない。これまでレプロはのんに対し、さんざん嫌がらせ的メディアリークを繰り返してきたからだ。

 そもそも、のんが干されたのは事務所のあまりの冷遇ぶりに、“育ての親”であるトレーナーの滝沢充子氏と新事務所を設立したことだったが、そこで巻き起こったのが洗脳騒動だった。バーニング系列でもあるレプロがもちろんリーク、仕掛けたものである。そのため「自身」や「女性セブン」「週刊女性」といた女性週刊誌でも、その洗脳騒動が大々的に報じられたのだ。

 それだけではない、レプロは能年玲奈という本名の使用を禁止し、改名に追い込んだ。また出世作『あまちゃん』(NHK)の資料映像からのんは消された。主演声優を務めたアニメ映画『この世界の片隅に』は、地上波でのプロモーションが阻止された。

 こうしたことを思えば、今回の一連の事態は、事務所側のなんらかの意図があったとする方が自然だ。例えば、のんの謝罪を報じさせた上で一転、否定することでさらなるダメージを負わせる、または全面降伏を印象付けて今後の交渉を優位に運ぶ、さらに全面支配下に置く、などなど。

 いずれにせよ、のんの全面復帰はまだまだ遠いということだろう。日本の旧態依然とした芸能事務所の体質と、それに付き従う御用マスコミは相変わらず健在みたいだけど。

 いまさら感が強く漂う川崎麻世とカイヤの離婚劇。そもそも本当に離婚する気があるのか、ワイドショーに取り上げてもらいたいだけのお騒がせでは、などといったツッコミも各方面から聞こえる。しかし双方、これまた泥沼離婚劇にありがちな情報戦を開始していることも確かだ。

 そんな中でも今回「自身」が報じたお話はびっくり。それが麻世と長女の確執だ。カイヤが不在の10歳の時、自宅に女を連れ込んだ父親に不信感を抱いたという長女。それ以降も度重なる麻世の無神経な振る舞い、裏切り行為にPTSDのような状態になり、仕事も辞めたという。本当なら、とんでもない父親だ。しかし、そんな麻世をいまだに信じているカイヤ。そんなストーリーが「自身」には描かれている。どう見てもカイヤサイドからの情報だと思えるものだが、カイヤがまだまだ麻世に未練があることだけは、よくわかる。そんなカイヤの気持ちを推しはかり、離婚訴訟などやめてほしいと願う長女の気持ちも。もう諦めて別居婚を続ければ、麻世。

 ひゃーぁ、今回の「女性セブン」のスクープには驚いた。昨年、神奈川県座間市で起こったアパート内での9人バラバラ殺人、遺体遺棄事件の白石隆浩被告の独占告白を「セブン」が掲載しているからだ。

 いまだ反省の色を見せず、“強引な性交”と“金を返したくない”というあまりに身勝手な動機を語っている白石被告だが、驚きなのはその内容ではない。白石は起訴後、NHK記者と接見した際、こんな趣旨のことを言っていたからだ。

「一番金銭的条件が良いメディアと取材に応じる」

 NHKはこれを拒否したが、その後も新聞やテレビなど大手マスコミもこぞって白石被告との面会やインタビューを求めていると報じられてきた。そんな中で白羽の矢がたったのがなんと女性週刊誌の「セブン」だったとは!! いや、ほかのマスコミは多額の謝礼を払うことを報道倫理的に躊躇したはずだ。だが「セブン」は違った。一体いくら払ったのか、ぜひ公表してほしい。

最終更新:2018/10/23 21:00
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