工藤静香のインスタは特殊!?  ステマ皆無は昭和スターの証か

2018/10/20 20:00

 SNS疲れとか、インスタ人気にも陰りが見え始めたなど言われてもいるが、まだまだインスタ全盛期の昨今。芸能人においてもそれは例外ではない。これまでせっせと彼ら彼女らが更新していたアメブロはいつのまにかインスタと同期され、ブログはもはやインスタ更新お知らせツールと成り果てている。

 こうした芸能人インスタアカウントには、ステマコメントがつきもの。「スリムオーガニックで4キロ痩せた!」「バリスホワイトでセルフホワイントニング完了(キラキラ)」「ワンダーコアダイエット頑張ります!」「シェキールプラスのお陰でお腹周りがスッキリ」……こんなコメントが目につく。たまにスパム判定されないように「綺麗すぎです(顔文字)私も見習って痩せないと」といったコメントが芸能人自身ではなく例えば動物写真などの投稿に書き込まれていて、もはやスパムでカオス状態。

 ところが、そんな“ステマコメント百花繚乱”な芸能人インスタの中で異彩を放つアカウントが存在する。工藤静香(48)だ。スパッツのステマコメントなどどこにも存在しない。またステマアカウントは、自身の投稿は非公開または1~2枚の写真のみで、すべて女性の(水着などのセクシー系)画像という特徴があるが、し〜ちゃんのインスタにコメントをしているアカウントを見に行っても、そんなお決まりのステマアカウントなど見当たらない。それどころか“熱烈”なし〜ちゃんファンだと一目でわかるようなアカウントばかりなのだ。

 自己紹介文から気合が入っており、「デビューから静香さん一筋」「夕やけにゃんにゃんからファンです」「しーちゃん大好き」「しーちゃん、ソロデビュー31周年おめでとう~」と、インスタはし〜ちゃんのためにやっていると言わんばかりなのである。最近では娘のKoki,の活躍を喜ぶ投稿が多く、彼女がデレビに出ている時にテレビ画面を撮影したものや、新聞記事を集めて撮影したものなど、し〜ちゃん大好きなので当然家族も大好き、というモードであることが一目瞭然だ。

 ひょっとしてこうした“熱烈ファン”のアカウント自体がサクラなのではという疑念も抱いてしまったが、それらのアカウントが投稿している写真のアングルや文章などに共通項は見いだせない。工藤静香は思い返せば昭和アイドル全盛期におニャン子クラブからキャリアがスタートしている。この時代の芸能人であれば、このぐらい熱烈なファンがいてもおかしくはない。工藤静香のインスタと同じようにステマは見当たらず、ほぼ熱烈ファンらのコメントが主となっているアカウントは、他にもあるからだ。

 そのひとつが、氷室京介(58)。2016年春の4大ドームツアーで“氷室京介を卒業”し、ライブ活動を終えた彼は、先日7日に58歳の誕生日を迎えた。個人でインスタなどをやるキャラではなく、氷室のインスタは「HIMURO.COM」という公式ファンクラブのアカウントとなるが、コメントにステマは見当たらない。誕生日のポストにも、工藤静香のインスタ同様に熱烈ファンたちからのコメントが溢れている。

 「氷室さんお誕生日おめでとうございます(クラッカー絵文字)沢山の氷室さんファンは今でも貴方の事をずっと想い、沢山のお祝いメッセージで幸せ時間が溢れていました(キラキラ)この一年も素晴らしい、充実した一年となりますように」「誕生日おめでとうございます(花絵文字)お身体だけは、どうぞ御大事に」「NEWアルバム「還暦」の製作は順調ですか?楽しみにして待ってます!!」……などなど、過去の楽曲の歌詞に絡めたり、ラストライブのMCを想起させるものなど、少しずつひねりが効いている。大人の空間だ。

 ステマコメントの嵐の中、最近ではファンなのかアンチなのかもはや分からぬアカウントたちが延々と言い争いをしているという殺伐度が半端ない剛力彩芽(26)のインスタを見た後に、し〜ちゃんやヒムロックのアカウントを眺めると、これが同じインスタという世界で繰り広げられているのか……? と改めて驚いてしまった。

 本当はステマコメントが書き込まれていて事務所がせっせと削除している可能性もあるが、彼らのインスタ投稿にステマコメントが見当たらないのは、なによりその芸能人のインスタアカウントを閲覧するファンにステマコメントは効果がないと判断されているのかもしれない。コメント欄から、ファンの資質や、その芸能人のカリスマ性が垣間見えるインスタグラム。やはりまだまだ興味深い。

最終更新:2018/10/20 20:00
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