[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

小・中学で0点しか取らなかったオレが、いまいち勉強が好きじゃない子の親になって思うこと

2018/10/01 19:00

極端なバカだと誰かの記憶に残る

 中学に入っても0点は続いたのですが、それでも高校は私立と都立、両方合格しましたからね。どっちも偏差値30くらいだけど。高校に進学できただけ奇跡だと思う、マジで。だって中学の先生から「この成績ではどこの高校にも行けない」と断言されたし、親も友達も「え、高校行く気なの?」と驚いてましたからね。そこから高校受験のために、半年くらいほぼ徹夜で小学3年からの勉強をやり直した記憶があります。もはや丸暗記だったけど。それでも、いまだに割り算も分数もできない!

 そういえば、15年ほど前に日経新聞にオレの記事が掲載され、それを見た中学時代の担任から連絡がきたことがあったんです。かなり世話になった先生だったので、母親も呼んで3人でお茶しました。先生に「いまはどうしてるんですか?」と聞くと、「教師は引退して、実は高校の定時制に通ってます。あなたが通ってた園芸高校に」というじゃないですか。

 そういえば、オレは高校に入学してから自分で育てた野菜や果物を律儀に中学校に届けてたんですよね。それも結構マメに。オレとしては、後輩の女の子に会いに行くついでだったんだけどさ。先生は、アホなオレが野菜を作り始めて人に変わったと思い、そんな高校に通って野菜作りをしてみたいと思ったんだと。当時のオレの行いが先生に影響を与えていたのか!

 なにが言いたいかというと、学生時代に中途半端なバカだと忘れられるが、極端なバカだと誰かの記憶に残るってこと。オレは超アホで今があるから、結果的にアホで良かったってこと。大学も出てないのにどうにかなってるからね。

 授業風景を見ていても、ココはまあまあ勉強ができるみたいだけど、普段は意欲的ではない。宿題もイヤイヤやってるし。本人は「中学受験する」と言ってるけど、まだ受験の意味がわかってないんだと思います。来年くらいに受験の意味がわかってきた時にどうするか、だな!

最終更新:2018/10/01 19:00
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