“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第429回】

平尾昌晃さんに“骨肉の争い”発覚! 晩年の大物男性たちに言いたいこと

2018/09/25 21:00

大坂なおみ記者会見が示唆する日本メディアの低俗さ

 大フィーバーだった、大坂なおみ凱旋帰国旋風。そんな中「女性セブン」に大変興味深い記事が。それが記者会見についてだ。

 実際、日本メディアのインタビューや会見は見ていてヒヤヒヤした。テニスには関係のないことばかり聞いて、なおみが怒らないかと。世界から笑われないのか、と。偏狭なナショナリズム、偏見をひけらかすような質問をしないか、と。

 そして「セブン」によると、さらに最悪の事態が待っていたかもしれなかったらしい。それが会見でのNGワード質問だという。

「今、大坂選手に対しては『NGワード』があるんです。それは『彼氏や恋人の話』。将来的な話、例えば結婚願望があるかどうかの質問も“絶対にするな”と釘を刺されています」(記事より)

 これは民放キー局局員のコメントだが、なおみサイドなのか、大会関係者なのか、それとも局幹部からなのか、誰から“釘を刺された”のかは判然としないが、逆に考えれば、誰かに釘をさされなければ、日本メディアはこんな質問を当然のように平気でしたってことなのだろう。

 しかもその理由として「セブン」が指摘するのは、全米オープンでのセリーナ・ウィリアムズ選手へのペナルティ。これが女性差別だと大きな問題になったこともあり、もしそんな質問をすれば、日本メディアが海外から批判されかねないからだという。

 ということは、セリーナ問題がなかったら、日本メディアは結婚などについての質問をしていたんだろうな、とも思う。そんな興味深いことを気づかせてくれる「セブン」記事。さらに記事では、アイデンティティーについて質問されたなおみが「私はあまり自分のアイデンティティーについて深く考えません。私は私」と答えを返したことも紹介されている。

 ご都合主義的ナショナリズムに走るメディアに、結果的に釘を刺したとも思えるなおみのコメント。記事では女性アスリート蔑視や、日本に蔓延するご都合主義的ナショナリズムには踏み込んでいないことは残念だったが、日本メディアの低俗さを暗に示したものだといえる。

 一方、「女性自身」はどうやら、なおみ目当てで東レ・パンパシフィックオープンが開催される立川に出張って、何時間も張り込みをしていたらしい。その結果、なおみママがデパ地下でお買い物をする姿を2回キャッチ! これも日本マスコミの悲しい姿だ。

 最近の「セブン」の中居正広関連の記事はいつも微妙だ。褒めたいのか、貶めたいのか、けなしたいのか、その全部なのか。中居は15年に喉のポリープ手術をしたことを告白しているが、現在でも通院しているとか。それが記事内容だ。だが、このタイトルには悪意を感じてしまう。“極秘”というだけで深刻さを連想させるし、“腫瘍”も3年も前の良性のポリープなのに――。

最終更新:2018/09/28 11:41
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遺書さえあればこんなことには……
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