[短期連載]天理教のツマ、「宗教合宿」2泊3日潜入記【番外編・おぢばがえり】

天理教、22万人の信者が集う「おぢばがえり」に潜入! 「祭りじゃない祭り」の目的は

2018/08/22 21:00

天理教には三重県の誇る「忍者」がそびえ立つ

 昼食を終えると、次は「チャレンジ遊びの世界」というアトラクションへ。足場を組み作られた山で水鉄砲を撃ち合う遊びや、水遊び場などが並びます。もっとも目を引くのは、高所を滑るツインロープウェイ。

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ロープウェイ

 もちろん手作り。ラオスの小型遊園地のような危うさが好奇心を刺激します。

 子どもが遊ぶ一方で、大人たちはどうしているのかというと、小さい子どもの付き添いをしたり、休憩所のテントで休んだり。ミストファンがいくつもあり、暑さ対策の歴史深さを感じます。また、トイレもお茶所と同じ割合で設置されているのがうれしいところです。

 お次は、一番人気アトラクションだという「決戦! 忍者村」へ。運営は予想どおりの三重県です。30分以上の待ち時間を回すのは、大学生くらいの男の子たち。長蛇の列を前に舞台に立ち、若手芸人さながらに即席じゃんけん大会を開いたりと、一切手を抜きません。今すぐオリエンタルランドに就職できるレベルのホスピタリティです。

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そびえたつ忍者

 ようやく入れた忍者村は、ベニヤや足場を駆使して手作りされた巨大迷路。
天理教、22万人の信者が集う「おぢばがえり」に潜入! 「祭りじゃない祭り」の目的はの画像14 参加者は水鉄砲を片手に、襲い来る忍者(三重県の高校生や大学生のひのきしん)を撃ったり、設置されている自動噴射機から繰り出される水を浴びてびしょ濡れになったり。子どもたちは大興奮で、女子大生ひのきしんの顔面をケタケタ笑いながら撃ちまくります。あれ絶対ムカつくよ。でもキレるそぶりは一切見せません。

 こうした若手ひのきしんたちの底力は、こんなものではありませんでした。次に向かった「こどもミュージカル劇場」が、その真骨頂でした。運営は京都の天理教信者たちで、題目は「現代版・あかずきんちゃん」でした。うたのおねえさん的女の子が前座トークを回し、はじまりはじまり〜! と、室内が暗くなるとともに、上質な管弦楽で会場がゆらめきます。演奏主は天理高校弦楽部のみなさん。これが鳥肌モノなんです。

「全国大会常連だからね、そりゃあうまいよね」

 義兄が誇らしげに耳打ちします。なんと贅沢な空間。ミュージカルも、みんな俳優志望なのかと思うほど達者で、学校や仕事の合間を縫って相当練習した甲斐が発揮されています。部活でやってる高校生はまあわかるとして、大学生や社会人になってまでやり遂げるモチベーションは、一体どこにあるのでしょうか。

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なんか…わりと楽しそう!
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