『フレンズ』復活は遠い!?

D・シュワイマーの『ウィル&グレイス』出演に、『フレンズ』ファンが落胆するワケ

2018/08/11 15:30
Cast members of "Friends" winner for Best Comedy Series at the 54th Annual Emmy Awards. L-R: David Schwimmer, Lisa Kudrow, Matthew Perry, Courteney Cox Arquette, Jennifer Aniston and Matt LeBlanc. (Photo by Jeffrey Mayer/WireImage)
『フレンズ』主要キャスト、結構みんな複雑な人生を歩んでる……

 昨年9月、米「NBC」局で11年ぶりに新シーズンの放送が始まったドラマ『ふたりは友達? ウィル&グレイス』。同性愛者の弁護士ウィル(エリック・マコーマック)と、彼の無二の親友で女性インテリアデザイナーのグレイス(デブラ・メッシング)の妙な掛け合いが人気のシットコムだ。11年前に放送されたシーズン8最終話は、コメディとは思えないほど暗い内容で、ウィルとグレイスが険悪な関係のままシニアになったところで物語が終了し、ファンは「こんな終わり方じゃ納得できない」ともやもやしていたため、復活に大喜び。

 この最終話から、どのように話をつなげるのかにも注目されていたが、シーズン9として始まったリバイバル版では、メインキャラクターたちが「え? なにそれ? そんなこと起きてないけど」と、最終回を軽くスルー。オリジナル版全盛期のノリで物語が展開し、ファンは「今まで抱いてきたモヤモヤはなんだったんだ!」と、あぜん。主要人物たちの空白の11年間も「特になにも起きてない」ように描かれており、不自然だと感じる視聴者が続出。ネット上には、「20年前に交際していた相手に執着し続けているのは変」「40~50代なのに、みんな精神年齢が30代のまんま。見ていてイタすぎる」と酷評する声が飛び交うようになった。

 復活後は政治をネタにしたジョークも多く「前はこんなに政治色は強くなかったのに」とファンは戸惑い、「トランプ大統領批判のジョークは、深夜トーク番組で散々聞かされていておなかいっぱい」と、そっぽを向かれるように。同じく2017-18シーズンにリバイバル版がスタートした、90年代を代表するコメディ『ロザンヌ』は、親トランプだったことから「斬新!」と人気を集めた。高視聴率を叩き出したが、主演のロザンヌ・バーの人種差別ツイートで打ち切りとなってしまった。「これはもう、『フレンズ』を復活させるしか、90年代コメディファンを満足させられない!」とNBCの人気ドラマ『フレンズ』復活を求める声が高まる中、その『フレンズ』でメインキャラクターのロスを演じたデヴィッド・シュワイマーが『ウィル&グレイス』シーズン10に出演することが発表されたのだ。

 米テレビ情報サイト「Deadline」は現地時間8月8日、デヴィッドがグレイスの新たなロマンスの相手として『ウィル&グレイス』にキャスティングされたと報道。シーズン10の脚本はまだ完成していないが、おそらく5話出演するようだと伝えた。

 この報道直後デブラは、デヴィッドがゲスト出演することを喜ぶコメントをインスタグラムに投稿。ジャック役のショーン・ヘイズも大喜びでツイートしたが、ネット上には、「『フレンズ』の復活の兆しがないから、デヴィッドは『ウィル&グレイス』に複数話ゲスト出演するんだ」と落胆する声が上がった。

 その一方で、NBCのコメディにデヴィッドが帰ってくることを喜ぶファンも多くいる。7日に、『フレンズ』でチャンドラーを演じていたマシュー・ペリーが、胃腸穿孔のために手術を受けたと報じられたことから、「『フレンズ』復活どころの話ではない」と受け止められ、「最近、俳優として高く評価されているデヴィッドのコミカルな演技が見られる」と純粋に喜ぶファンも多数いるのだ。

 「デヴィッドがロスとしてグレイスと愛を育むような展開になれば、『ウィル&グレイス』のイメージアップにも、高視聴率にもつながること間違いなし!」と期待する声もあるが、そこまで粋な計らいはできるのだろうか? ぜひとも続報に注目したい。

最終更新:2018/08/11 15:30
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