ベネディクトもスタントがんばった!?

ベーカー街221Bへのこだわり、意外な人物たちの出演……ドラマ『SHERLOCK シャーロック』のトリビア10選

2018/08/26 16:00

3.ベーカー街221Bは架空の場所だった

 原作に記されているシャーロックの下宿の住所「ベーカー街221B」は、現在シャーロック・ホームズ博物館となっている。周辺の建物には、ファンや観光客向けのシャーロック関連看板が多く出ていることから、ドラマの撮影には使われていない。

 建物の外観撮影に使われているのは、東に1.6km離れた「ノース・ガウアー街187」。また、内観はBBCのスタジオに作られたセットを使用している。ちなみに、小説にはシャーロックが1881~1904年までベーカー街221Bに住んでいたと書かれているが、当時の地図に、その場所は存在しない。もともとは、架空の住所だったのである。

4.こだわりの内装

 ドラマに登場する「ベーカー街221B」の内観は、ウェールズの首都カーディフにあるBBCのスタジオで撮影。小説をもとに忠実に再現されたセットを使用している。そのこだわりは、部屋の大きさにも表れている。1階の廊下から2階にある書斎まで「17歩の距離」に作られているが、これは原作小説のひと『ボヘミアの醜聞』に、そう記されているからだ。

 ちなみにドラマの舞台はロンドンだが、撮影のほとんどはカーディフで行われている。例えば、ウィールズ国立博物館は、劇中に出てくる架空の国立骨董博物館として撮影に使用。カーディフ大学の施設も使われた。

5.サンドイッチ店は本物

 「ベーカー街221B」の隣にあるカフェ「スピーディーズ・カフェ」は、実際に営業している店。「ベーカー街221B」の外観撮影に使われている、ロンドンのノース・ガウアー街187にある。もともと「ミセス・ハドソンのスナック&サンドイッチ」という店名だったこのカフェは、ドラマの撮影で使用されてから「スピーディーズ・カフェ」に改名。撮影時と営業時はテーブルの位置などが微妙に異なるが、雰囲気はドラマに出てくるカフェそのもの。ファンの聖地となっている。

 このカフェでは、チキン、ベーコン、チーズ、ペッパー、レッド・オニオンときゅうりにレタスを挟んだラップサンド「シャーロック」が食べられる。お好みで辛口か甘口のチリソースにマヨネーズもつけられて、イートインは4.5ポンド(約630円)、テイクアウトは4.1ポンド(約570円)。ベジタリアン向けのラップサンド「ワトソン」もあり、Tシャツなどのグッズも販売している。

6.『ドクター・フー』のマット・スミス、ワトソンを演じたかった

 別の体に再生できる異星人が主人公のため、1963年から主役を替えながら続いている世界最長のSFドラマシリーズ『ドクター・フー』。同作で11代目ドクター役を演じたマット・スミスは、同作のオーディションを受ける1週間前に、『シャーロック』のワトソン役のオーディションを受けていた。

 マットはラジオ番組に出演した際、「ワトソン役のオーディションは手ごたえがあったんだ。でも、実際には足りなかったんだよね!」「“ワトソン役はムリだな。シャーロックが2人いるような感じになっちまう”と(スタッフに)思われたんだよ。一方のマーティン・フリーマンは、ワトソンを演じるために生まれてきたような男だろう?」「オレはワトソンを演じる運命じゃなかったんだ。幸い、『君はドクター・フーにぴったりじゃないか』と思ってくれる(『シャーロック』と『ドクター・フー』のプロデューサー兼脚本家の)スティーヴン・モファットに出会えたからよかったけど」と、ちょっぴり悔しそうに回想している。

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