“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第419回】

眞子さま婚約者・小室圭さんの“海外勤務”“留学”を伝える女性週刊誌のニュアンスの差

2018/07/03 21:00
makosama_jishin1807
「女性自身」7月17日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 X JAPANの「紅」が頭から離れない。高畑充希が熱唱するドコモのCMが何度も何度も放送されているから。なのでカラオケで歌ってみようと思ったが、サビまで結構あった。その前に同行友人にぶち切られた。

第419回(6/28〜7/3発売号より)
1位「眞子さま呆然! 小室圭さん『3年待ってて!』身勝手すぎる留学宣言の“打算”」(「女性自身」7月17日号)
参照「眞子さま 両家会談の最終局面 小室圭さん『海外勤務へ!』(「女性セブン」7月12日号)
「眞子さま 恋人・小室圭さん『アメリカ留学』決断の理由は“結婚への諦め”!」(「週刊女性」7月17日号)
2位「木村拓哉 次女・Koki,をせっせとお迎えの日々」(「週刊女性」7月17日号)
3位「樹木希林 初めて明かした「私の孫育」――『顔は内田裕也さんそっくり。でも、俳優には向いてないね』」(「女性自身」7月17日号)

 高円宮絢子さまの婚約会見が明るい話題となるなか、6月28日に、突然浮上したのが眞子さまの婚約者・小室圭さんの“3年間のニューヨーク留学”だった。実はこの日、「女性セブン」に小室さんの“海外勤務”という記事が掲載されており、この“スクープ”がきっかけとなって小室さんの“留学”報道がなされたとも思えるが、興味深いのが小室さんネタを扱った女性週刊誌各誌のニュアンスの差だ。

 まずは「週刊女性」。小室さんの留学に対する宮内庁の思惑についてこう指摘している。

「宮内庁サイドは、留学中におふたりが“遠距離”になるため、3年間でお互いの気持ちが薄れて“諦める”方向に流れていく可能性を視野に入れているとも考えられます」(秋篠宮家関係者のコメント)

 つまり留学で遠距離になることにより、2人が“結婚を諦める”方向を宮内庁は望んでいて、“穏便な破局”を前提に、宮内庁も小室さんの留学をお膳立てした――いやお膳立てはなかったかもしれないが、承服していると取れる。確かに「セブン」でも宮内庁関係者の「実は、小室さんに海外での仕事を世話するという話があがっているんです。小室さんが“海外勤務”をせざるを得なくなったということが、結婚できない理由になるのではないか」「決して『破談』ではなく、“別々の道を歩むことになった”ということ」とのコメントを紹介している。

 皇室ネタということもあり、奥歯に物が挟まった感じで、誰が“仕事の世話”をするのかは明言していないが、記事には渡航先として「王室があって日本の皇室とも親交のあるオランダやベルギーのほか、アメリカが候補地に挙がっているそうです」との宮内庁関係者のコメントもあり、今回の留学が宮内庁の仕掛けだと指摘していると取って差し支えないだろう。

 しかし「女性自身」は違った。今回の留学は小室さんの身勝手さのあらわれで、宮内庁幹部すら小室さんの留学計画を知らず、また秋篠宮夫妻も非常に困惑していると指摘。さらにタイトルにあるように「3年待ってて!」である。そこには“眞子さまを待たせる”小室さんの不遜をさが描かれていたのだ。

 今回の留学、「自身」が指摘する“小室さんサイドの勝手さ”なのか、それとも他2誌が指摘する“破談を願う宮内庁の仕掛け”なのか。まあ、それはどっちでもいい。しかし断然面白かったのは「自身」だ。なにしろ、その内容はすごく“イケズ”だから。

 例えば、留学費用は高額で、問題の借金トラブル解決が遠のく、さらに小室さんは法学部すら出ていないし、日本の弁護士資格もない、だからニューヨークで弁護士資格を取ったとしても日本で活動はできない、そもそも留学の狙いは3年たてば世間が借金のことを忘れてくれる、との小室さんの計算、などと指摘。また高円宮絢子さまの婚約者“ケイ”さんと比較するなど、けちょんけちょん。さらに小室親子のこれまでの “ブランディング”と今回の留学をひっかけておちょくった。

「小室さんは幼少のころからバイオリンを習い、インターナショナルスクールに進学。ICU(国際基督教大学)在学中にもアメリカに留学を経験しています。
 母・佳代さんの教育方針で輝かしいプロフィールを作り上げてきた小室さんですが“アメリカで弁護士資格を”という計画も、その延長線上にあるように思います」(皇室ジャーナリストのコメント)

 要するに小室親子は“身の丈が合わない”のに無理やり輝かしい経歴を作ってきたと言いたいのだろう。これは以前「週刊文春」(文藝春秋)で作家の林真理子先生も指摘していたことだが、さすがは皇室と寄り添って60年。“皇室を悲しませるような輩は許さん!”という「自身」の心意気が垣間見えた記事だった。

眞子さま 25年のご足跡 (別冊宝島 2605)
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