仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

瀬戸内寂聴、大したアドバイスはしないのに“悩み相談の達人”として重宝がられるワケ

 

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羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「言うこと、聞かなくていいの」瀬戸内寂聴
『快傑えみちゃんねる』(6月1日、関西テレビ)

 相談というプライベートなことを、わざわざテレビでやる時に問われるのは、“相談を受ける側がいかにテレビ映えする回答ができるか”である。かつて、自分の言うことを聞かない相談者に「地獄に落ちるわよ」と言い放った占い師がいたが、倫理面ではアウトでも、テレビで大ヒールを演じ抜いたという意味で大成功である。

 テレビにある程度台本はあるだろうが、シロウトさんにテレビ映えする回答は難しいなと思わされるのが、『怒れるオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)のお悩み相談コーナーである。

 5月26日放送の同番組で、タレント・熊切あさ美の「女優業にシフトしたいが、愛之助との破局のイメージが強すぎて敬遠される」という悩みに、敏腕選挙戦略家の鈴鹿久美子氏が回答していた。鈴鹿氏いわく、「37歳の生足は難しい」。“愛人イメージ”を払しょくしたいのなら、年齢にふさわしい、きちんとした格好をしろとアドバイスしていたが、ストッキングをはいたら、女優の仕事が来るのかは疑問である。また鈴鹿氏は、熊切に若い女性への恋愛アドバイザーになることを勧めていたものの、女優の比重を増やしたいという人に、違う職種を勧めるのは適切なのだろうか。

 これは、相談を受ける者として、鈴鹿氏がダメという意味ではなく、むしろ芸能人もしくは有名人がウマすぎると言うべきだろう。よく聞いてみると実質的なアドバイスはないのに、いいことを言ってもらった気にさせるのが日本一ウマい人、それは作家の瀬戸内寂聴ではないだろうか。

 6月1日放送の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)に、瀬戸内とタレント・矢口真里が出演した。瀬戸内が出演を決めた理由は、「えみちゃん、大好きなの」と語るほどの上沼ファンだからだそうだが、話題はまず“矢口の再婚”へ。矢口は、俳優である夫(当時)・中村昌也のいない隙に、自宅にオトコを連れ込んだところ、予定外に中村が帰宅。オトコをクローゼットに隠したものの、結果バレてしまうという“クローゼット不倫”で離婚に至った。矢口は活動停止を余儀なくされるが、その後、不倫相手と交際を続け、再婚を果たした。

 上沼は、この結婚はうまくいかないと予想する。不倫が配偶者にバレると、交際が終わるのはよくある話だが、矢口は交際を続けた理由を「彼と家族しか支えがなかったから」と説明する。上沼いわく、「入院中においしい弁当を届けてくれた人と婚約したら、別れる」のだそうだ。これはつまり、病院のまずい食事に比べたら、差し入れしてくれる弁当ははるかにおいしい。しかし、退院していろいろなものを自分の足で食べにいけるようになったら、差し入れ弁当のおいしさやありがたみは薄れてしまう……というわけである。

 このほかにも、元モデルである矢口の現在の夫が、騒動の余波を受けてサラリーマンになったことに対し、上沼は「サラリーマンは務まらない」と断言。また夫の経済状況に合わせて、これまでの半分以下の家賃のマンションに住んだり、生活費を折半していることに対しても、「無理している(から別れる)」と繰り返していた。

植木等の無責任イズムがここに……

しぃちゃん

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