川谷絵音の“スキャンダルキャラ消費”はいつまで続くのか

2018/05/27 20:00

 5月22日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音(29)の新恋人を報じていた。同誌によると、今回のお相手はファッション雑誌『JELLY』(ぶんか社)の専属モデル・松本愛(24)。彼女は昨年8月に川谷絵音との破局が報じられたほのかりん(21)の友人で、記事の見出しは「次の彼女は元カノの友だち」となっている。

 2016年にベッキー(34)との不倫騒動を報じられて以降、すっかりスキャンダルキャラとして確立してしまった川谷絵音。ほのかりんとの交際が伝えられた時には、ベッキーとの不倫騒動直後とあって多くの媒体がこぞって取り上げ、注目を集めた。しかし、今回の松本愛との熱愛報道は、登場人物全員が女性週刊誌の読者層にとって興味のない人たちばかりと考えられる。ベッキーとの不倫騒動から2年以上経った今、彼らの恋愛模様をスキャンダルとして扱うことに何か意味があるのだろうか。当初の不倫騒動も、相手がベッキーでなければ決して大きな話題にはなっていなかったはずだ。つまり、ベッキーありきのスキャンダルキャラだった。

 さらに、最近一部ネットニュースでは川谷絵音が「暴露本出版」「赤裸々エッセイ本出版」などと報じられていた。記事によると、今年6月に川谷絵音がエッセイ本を出版して、ベッキーのことについても名前を出さない範囲で触れられるという。版元である中央公論社によると「エッセイ本」を出すのは本当のようだが、ベッキーの名前すら出てこない本を“暴露本”などと呼べるのだろうか。

 この報道を受けて、川谷絵音本人も「え? 俺暴露本を出すことになってるの? 暴露本なら出さないけど…」とTwitterで困惑。ついでに同ツイートでは、「元カノの友達? いや、俺の昔からの友達なのだけれど…。言い方やネットニュースの記事をいまだに信じきっている人の多さ。黙っとこうかと思ったけど、大事なことなので言いました」と、新恋人の報道も一部否定した。

 彼が率いるバンドはいくつもあるが、もっとも名前の知られているゲスの極み乙女。は現在も精力的にライブを重ねており、今年8月の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」にももちろん出演。8月には4thアルバムの「好きなら問わない」もリリース予定だ。

 “ゲス不倫”以降、色眼鏡で見られることの多かった川谷絵音だが、彼はあくまでも才能あるミュージシャンの1人。ワイドショー芸人でも、中高年の若者叩き用オモチャでもない。そろそろ彼をスキャンダルキャラとして扱うのは、終わりにしたほうが良いのではないだろうか。

(ボンゾ)

最終更新:2018/05/27 20:00
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