小室圭さんと眞子さまの結婚が成立する可能性が「ゼロ」ではない理由

2018/05/26 20:00

 昨年9月3日に、秋篠宮家の長女・眞子さま(26)と大学の同級生だった小室圭さん(26)との婚約内定会見が執り行われてから、まもなくちょうど半年となる。2月6日に宮内庁が結婚式を2020年まで延期すると発表してからは4カ月だ。この半年間、小室圭さんとその母・佳代さん(51)へのバッシングが続いてきた。また、宮内庁や皇室関係者からの、破談を願う匿名コメントも後を絶たない。美智子さまも心を痛めておられ、秋篠宮家では結婚に向けて頑なな眞子さまと紀子さまの不和も問題視されているとの報道が最近では増えている。世論も「破談してほしい」というものが大半のようだ。なにしろ、小室圭さん母子は、まるで極悪人のように報じられており、一連の報道を鵜呑みにすれば「結婚などとんでもない」と誰もが思うだろう。

 もちろん、昨年5月に結婚準備が進められているという報道があってから9月の婚約内定会見までは、小室さんの経歴や人柄を褒めるような報道が多く、小室さんを語学堪能で優秀な将来有望の青年だと評価する声が大きかった。しかし、小室さんの年収が250万程度と低いこと、小室さんの父親と父方の祖父が相次いで自死していたことを暴く報道があり、風向きは一変。極めつきは母子が400万円の借金を負っているというトラブルを、佳代さんの元婚約者があちこちの媒体で告発したことだった。

 この「借金トラブル」、亡くなった小室さんの父の友人で佳代さんの元婚約者だという男性が、約400万円を貸したのに返済してもらえず困っていると告発。男性が貸した金は圭さんの学費や留学費用、通っていたアナウンススクールの授業料などに使われたほか、小室家は貧乏にもかかわらずホテルの写真館を利用するなど贅沢好きなうえ、自分は婚約者というよりも都合のいい車代わりでありATMだったのだと元婚約者は母子を責め続けた。

 元婚約者の言い分ももっともだが、しかし過去のメールのやりとりであったり、親族の自殺や祖母がかつて入信していた宗教などのプライバシーを散々暴かれてしまった点で、小室母子には同情する。また、小室さんがICU卒業後に新卒入社した三菱東京UFJ銀行(すでに退社)での悪評も飛び交い、現在の通勤経路を週刊誌記者が追いかけて「気付いてほしそうだった」とナルシストぶりを揶揄したりもした。

 まとめると、こうだ。「小室家の母と子は、皇族と結婚することによって、名誉と多額の一時金を手にすることを目論んでいるに違いない」という見方がまずあり、「年収250万円の男が皇室の女性を幸せになどできない」「一心同体母子は異常」といった人格否定につながって、「破談以外にない」という世論を導いている。

 しかし小室圭さん自身がどのような人物かということは、実際にはよくわからない。「ナルシストらしい」「マザコンらしい」「自信過剰らしい」等の報道によって形成されたイメージだけが一人歩きしているからだ。

 さて、世間ではこの結婚に猛反対しているわけだが、先頃ロイヤルウェディングをしたイギリス王室のヘンリー王子(33)とアメリカの女優メーガン・マークル(36)の例を見れば、小室さんと眞子さまが2020年に結婚する可能性もゼロではないと考えられるのではなかろうか。

 ヘンリー王子が婚約を発表したのは、昨年11月末のこと。ふたりは2016年夏から交際してきたが、当時からイギリス国内ではタブロイド新聞やネット上でメーガン・マークルを貶める記事や差別的な投稿が続いていたが、最終的にふたりは成婚したのだ。

 メーガン・マークルは離婚歴があり、黒人の母親と白人の父親から生まれたバイレイシャルであり、カトリック教徒だった(イギリス王室はプロテスタント)。もちろん貴族の出自などではない。メーガンの両親は離婚しており父親とは長らく疎遠だったが、父親はメーガンのロイヤルウェディングが報じられた途端にメディア露出をはじめて小銭を稼ぎ、糾弾された。異母姉はメーガンに対して「父親を経済的に支援するべき」「メーガンは女優として有名になったら経済的援助をしてくれなくなった」と非難する声明を出した。こうした“家族”たちのあれこれを嫌うのは、イギリスも同様だった。

 しかしイギリス王室はヘンリー王子の要請を受け、婚約発表をした昨年11月、メーガンへのハラスメントを止めるようにとの公式声明を出している。メーガンを受け入れ、守ったのである。

 翻って日本ではどうか。小室圭さんの醜聞もまた、彼自身の問題ではなく周囲のトラブルがほとんどだ。そろそろきちんと、その線引きをすべきではないだろうか。

最終更新:2018/05/26 20:00
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