夏菜や島崎和歌子も飲酒トラブルで危険! 楽しいお酒が地獄への片道切符になる可能性

2018/05/15 20:00

 TOKIOの山口達也(46)が女子高校生に対する強制わいせつ容疑で書類送検され、所属事務所と契約解除にまでいたった事件について、山口達也が「酒を飲んでいて覚えていない」と答えたことで、各所で“酒は怖い”という結論にされている。しかし飲酒していない状態で共演者の未成年と連絡先を交換していたり、飲酒したからといってわざわざ立場の弱い相手を呼び出す行為には作為的なものがあり、すべて酒のせいとはやはり言えない。一方で、飲酒を控えていれば事件のひきがねを引かなかったのだとすれば、飲酒も一因であることは事実なのだろう。酒は百薬の長ともいうが、飲む量や飲み方を誤れば、他者に危害を加えたり、自身が事故に遭うなど、破滅を招くものでもある。たしかに“酒は怖い”のだ。そんな酒に、日本社会は寛容だという指摘は、諸外国からよくされている。

 山口が酒で破滅したにもかかわらず、テレビでは芸能人が「お酒での失敗」を悪びれることなく笑い話として料理する。5月12日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)に出演した夏菜(28)は、飲酒が日課で「15~20杯ほど飲む」と酒量の多さを告白。飲酒によって意識を失くしてしまうこともよくあるようで、酩酊してコンビニで大量のおにぎりやスナック菓子を購入(寝て起きると記憶にない)したりする他、電車を乗り過ごしたのか埼玉県の知らない駅のベンチで寝てしまい両親から捜索願を出された経験もあるという。

 女優の泥酔事件簿は、暴力的な方向に転じたとしても警察沙汰になることは少ないためか、テレビの人気ネタのひとつだ。2018年1月に放送された『今夜くらべてみました 元日から生放送3時間SP』(日本テレビ系)では、飲みながら出演していた高橋由美子(44)が途中から泥酔状態に突入。出来上がった状態で他出演者にむやみに絡み始め、スタッフに裏へ連れていかれる様子が放送された。高橋由美子はその後、不倫報道で「週刊文春」(文藝春秋)の直撃を受け、泥酔状態でインタビューに応じて「あたしもっといろいろやってっから!」と啖呵をきった。この春、所属事務所を退社している。

 実は好感度の高いタレントである島崎和歌子(45)も、悪酔いするタイプで危険ではある。15年放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、IMALU(28)と飲みに行った際にIMALUのおっぱいを揉みながら飲み、体へ噛みついたことを暴露されている。これを受け、MCの松本人志(54)も、島崎に体中を噛まれた経験があることを明かしていた。長澤まさみ(30)は、歩けなくなるほど酔っ払って洋服を脱ぎ始めたことがあり、宮沢りえ(45)はテンションが高くなりテーブル上で仁王立ちになったこともあるという。さらに、ひとりで飲んでいると知人に連絡するタイプだそうで、瑛太にしつこく連絡を取った時には「俺、結婚してるのわかってる?」と激怒させたこともあると報じられたことがある。

 沢尻エリカ(32)は酔いすぎて「目覚めたらMRIにいた」と病院に運ばれた経験があるほど酒飲みで有名だ。映画『ヘルタースケルター』撮影時には役作りのために実際にお酒を飲んで撮影に参加したものの、演技ができないほどに酔っぱらってしまい、スタジオに一時間も遅れて到着したそうで、共演した寺島しのぶに「女優なら酔った演技も素面でしろ」と激怒されたというのは有名な話だ。一方で、2014年放送の『水トク! 名医が教える! セカンドオピニオン』(TBS系)では、酒豪の遠野なぎこ(38)が「アルコール性心筋症の可能性がある」と指摘を受けていた。この手の医療バラエティ番組で、過度な暴飲暴食をしている芸能人に指導が入るのは定番である。

 酒でほどよく酔った状態になるのは、たしかに楽しい。しかし泥酔して他人に危害を加えるだけでなく、自身の健康状態を左右しかねない。のみならず、階段で足を踏み外したり道路でふらついたり線路に転落するなど、命の危険にも直結する。さらに酩酊状態で性暴力被害に遭ったとしても証拠を押さえづらく「自業自得」と斬り捨てられることが現状の日本ではまかりとおってしまう。せっかくの楽しいお酒が、地獄への片道切符になってしまう可能性はいくらでもあるのだ。

 酒は20歳を過ぎれば「大人の責任」として野放しにされているが、酩酊すれば大なり小なり判断力は鈍る。酒の怖さをあらためて広く認識しなければならないだろう。

(ボンゾ)

最終更新:2018/05/15 20:00
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