インタビュー【前編】

慶應幼稚舎、青学初等部……名門小の「お受験写真」は何が違う!? 人気写真館がその秘密を明かす

2018/04/26 17:00
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「フォトタカノスタジオ+」公式サイトより

 慶應幼稚舎、青山学院初等部、東洋英和女学院小学部、成城学園初等学校、お茶の水女子大学附属小学校、筑波大学附属小学校など、受験をしなければ入れない私立/国立小学校――高校や大学受験と違って一般的ではないため、小学校受験の世界を知る者はそれほど多くはないのが実情ではないだろうか。

 1994年放送のヒットドラマ『スウィート・ホーム』(TBS系)は、お受験を扱った作品で、山口智子と布施博演じる夫婦が、愛息子の合格を勝ち取るために奮闘する姿が描かれた。野際陽子演じる厳しい幼児教室の先生がインパクト大だったためか、“お受験=独特な世界”というイメージを持つ人も少なくないだろう。

 そんなお受験の世界では、合格を勝ち取るための準備として、幼児教室での“対策”が重要視される。試験では、ペーパーテスト、行動観察(ほかの受験生と一緒にグループ遊びなどをすることで、子どもの特性を見る試験)、絵画や運動の技能などを見られるため、それらの対策を講じるわけだが、実際の尽力は、“受験用の写真”にまで及ぶらしい。わが子の小学校受験を控える親の間では「合否に関わる重要なもの」とまでいわれているというお受験写真。一体どんな写真がふさわしいのか? お受験親子、そして撮影者側の思いとは? 今回、お受験塾や経験者から評判の写真館「フォトタカノスタジオ+」に話を聞いた。

撮影開始は願書配布より早い

――まず、お受験写真とはどのような写真ですか?

フォトタカノスタジオ+(以下、タカノ) 願書に貼って提出する写真です。受験なさるお子様の個人写真のほか、受験校によってはご家族全員が揃った家族写真が必要なこともあります。

――私立小学校の願書配布は9月頃、受付は10月頃から始まるのが一般的と聞きましたが、撮影のピークはいつ頃ですか?

タカノ 一番件数が増えるのは、やはり願書配布直後の9~10月にかけてです。ただ、6~8月あたりに済まされる方も割といらっしゃいます。ゴールデンウィークあたりに、練習として一度撮影し、秋口に本番撮影というケースもあります。

――撮影の練習まで! 普通、願書をもらってから撮影するものだとばかり思っていました。

タカノ 早い時期に撮影する方は、“日焼け”を気にしてらっしゃるんです。6~7月であれば日焼けをする前のキレイな肌色で撮影できますので。子どもの日焼けというのは、「活発な子」というプラスのイメージもありますが、お受験写真においては、日焼けで肌にムラができるからと避けたがる方が結構いらっしゃいます。特に女の子はそうです。

――そもそも願書をもらう前だと、学校側が指定するサイズなどがわからないと思うのですが、そのあたりは大丈夫なのでしょうか?

タカノ 願書配布より前に撮影されるご家庭は、お教室などで聞いた前年度の情報を基に撮影されることがほとんどです。お受験をされるご家庭は、写真に限らず、全てにおいて、早くから“事前リサーチ”をして準備を始めています。そのようなご家庭では、撮影は9月でも、予約だけは先に済まされているというケースも多いです。

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