「#MeToo」告発

アラーキー告発で「モデルの弱い立場」浮き彫りに――業界のセクハラ横行が問題視されにくい理由

モデルは“被写体”という扱い

「“写真集”は、モデルに何らかの権利が発生するものではなく、あくまでカメラマン、出版社に権利(著作権)があります。モデルは“被写体”という扱いなんです。野良ネコの写真、航空機の写真、自然の風景写真、撮影に同意した一般人が写った街角の写真……いずれもカメラマンが、構図、光源、色彩などを調整して1つの芸術作品である“写真”を創作するものゆえに、『モデルがどうこう言う筋合いではない』というふうになるのではないでしょうか」

 「事前の相談もなく『KaoRi Sex Diary』というタイトルをつけられた」という事態も、こうした業界内の風潮にゆえに起こってしまったと推察される。

 またKaoRi氏は、「たくさんの人がいる前でわざと過激なポーズをとらせて、自分の手柄にするような言動をされたり、撮影と聞いてスタジオに行くと、自分のプロモーションのための取材撮影で、勝手に部外者を入れてヌード撮影を強いられたことも何度もありました」と撮影の強要があったことを明かしている。

 この点に関して、山岸氏は「“撮ってほしくない”にもかかわらず、強要すれば強要罪(刑法223条)が、また性的な意図があれば強制わいせつ罪(刑法176条)が成立するかもしれません」と述べるが、一方で、KaoRi氏が実際に荒木氏を訴えたとしても「“やらざるを得ない状況に追い込まれました”レベルでは、最終的には自身の意思に基づいた行動となりますので、強制・強要には当たらない」(山岸氏、以下同)と判断されてしまうようだ。

 「刑事告訴しようにも、おそらく捜査機関は、『強制されたことにはならない』として受け取らない(事実上の拒否)でしょうし、民事事件として損害賠償などを請求しても、恐らく通らないでしょう」というだけに、法的な観点からも、KaoRi氏がいかに弱い立場に置かれていたかが浮き彫りになってくる。

ブラック企業・セクハラ・パワハラ対策 (労働法実務解説10)
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