[連載]イケメン探して世界一周! “外専女子”なオンナたち -002-

アソコの毛は「全剃り」すべき? ドイツ語講師のフリードリヒと初デートで起きた“障壁”

2018/04/10 19:00

アソコの毛は剃るべき? それとも生かすべき!?

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 デート当日、私にはひとつの悩みが。それは「Hな雰囲気になった時、“あそこの毛”はどうしておくべきか」。当時の私は外専女子になりたて、外国人のシモ知識も少なく、知っているのは、なんとなくあちらの女性はあそこの毛がないらしい、ということくらい。

 思い切って全剃りなんてしたら、待ってましたと言わんばかりだし、こなれている感満載じゃないか。

 結果、「スーパーナチュラル」(※脱毛用語で「ほぼ全残し」)で行くことに。彼は覚えたての日本語で友達や常連さんに「ワタシハベルリンデ、ウレマシター!」と言い放ち、「生まれましただよね、売られてないよね」などとツッコまれ皆で笑ったりと、とても楽しいらしく、無邪気な彼に私はうっとり。

 そんなうっとりで“スーパーナチュラル”な私と彼は……あっさり新宿駅でお別れ。

 拍子抜けしましたが、「誠実なのね!」と、ますます彼を好きになった私。それからも何度か飲みの誘いがあり、これはもう告白してもOKだろう、と決めたのでした。

 バーのカウンターで肩を並べていい感じ(私だけ)になった頃、私は覚えたてのドイツ語で「私はあなたに、ダーリンになってほしい」と告白。彼は一瞬止まって、「アワワワワ」とうろたえ、ハーっとため息をつき、私にこう言いました。「君はかわいいし面白いし、一緒にいてとても楽しい、けど」

 けど!?

 ……凍りつく私に一言

「トモダチフォーエバー(原文ママ)」

 さらに彼は、「ところで君のドイツ語ちょっと間違ってる」と、私のガタガタなドイツ語のミスまで指摘してくれたのでした……。

 期待で胸がパンパンだっただけに、大ショック。いまだにどうやってうちに帰ったのか覚えていません。

 今考えると、ヘタに男女関係にならず、“トモダチ”として大事にしてくれていたんだな、と彼の誠実さをひしひしと感じます。今となっては……。

 外専女子をやっていて、唯一の良い思い出です。

 ちなみに「フリードリヒ先生、実はゲイ疑惑」がいまだ私の心に渦巻いています。

 

 

(隔週火曜日・次回は4月24日更新)


<著者プロフィール>

音咲椿(おとさき・つばき)
男性向けグラビア誌編集長を経て、ポット出版社刊「女の子×女の子のためのエロチックブック・Carmilla」にてイラスト・漫画家デビュー。
単行本「イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。」(ぶんか社刊)好評発売・配信中。テレビ出演多数。


 

最終更新:2019/05/21 18:41
イケメン外国人たちとベッドで異文化交流した結果。 (ぶんか社コミックス)
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