加藤綾子は野際陽子になれるか? 女子アナから女優への道

2018/03/21 20:00

 4月22日よりスタートする二宮和也(34)主演の日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)に、元フジテレビ社員のフリーアナウンサー・加藤綾子(32)のレギュラー出演が決定した。同ドラマは『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)などで知られる海堂尊の小説『ブラックペアン1988』(講談社)が原作。二宮和也演じる外科医・渡海征司郎が、大学病院の中で発生するさまざまな問題を暴いていくという医療ドラマ。

 加藤綾子が演じるのは、元看護師の治験コーディネーター・木下香織。自分の信念を貫いて医療業界をけん引している木下は、絶対的権力を持つ佐伯教授(内野聖陽)や、“オペ室の悪魔”と呼ばれ皆に恐れられている渡海らと対等に渡り合い、物語を引っ張る重要な役どころだ。決してチョイ役ではない。加藤綾子は「新しいことにこのタイミングで挑戦させて頂けることは本当にありがたいことで、がむしゃらに新人のつもりで吸収できるものはすべて吸収して取り組みたいと思います」とコメントを発表している。

 この配役にネット上では「なんか勘違いしてる」「ドラマ好きな人が嫌がるキャスティング」「本業で頑張ればいいのに」と反射的な嫌悪感からくるであろう批判的な声が多く書き込まれた。さらに、加藤綾子は「クリアアサヒ」のCMに出演した際、『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)で共演する明石家さんま(62)に「ビールのCMの芝居がヘタクソ!」とネタにされたこともあり、演技力には疑問符が。わずか数秒のCM動画ですら違和感を与える演技力なのに、本格的な芝居ができるのか……と懸念されるのも無理からぬことだ。

 しかし、女子アナを出発点に、名女優へと進化する可能性もゼロではない。昨年6月に惜しまれながら亡くなった野際陽子さんは、女優という印象のほうが圧倒的に強いが、元NHKアナウンサーだった。また、加藤の先輩である元フジテレビアナウンサーの八木亜希子(52)も、女優としてのオファーが途切れない一人。2001年公開の映画『みんなのいえ』でメインの役どころを演じ、自然な演技が好評を博した八木亜希子は、朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)、『真田丸』(NHK)、『カルテット』(TBS系)といった話題のドラマ出演が続いている。2016年に『重版出来!』(TBS系)に出演したフリーアナウンサーの赤江珠緒(43)も、視聴者には好評だった。

 また今回加藤綾子が出演する日曜劇場は、特殊な枠である。2014年の『ルーズヴェルト・ゲーム』に平井理央(35)、2015年の『下町ロケット』に高島彩(39)が出演。直属の先輩たちが出演してきた枠であり、いわば”女子アナの女優登竜門”ともいえる。加藤綾子にとってこの上ない舞台での女優デビューとなるが、新たな魅力を開花させることは出来るのだろうか。放送が楽しみだ。

(ボンゾ)

最終更新:2018/03/21 20:00
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