ジャニーズ小ネタ
【ジャニーズ研究会レポート】

「ジャニオタ生態図鑑」No.2 ジャニーズに本気で恋してる……“ガチ恋”の女インタビュー【前編】

2018/03/21 18:00
山田涼介
現在、ジャニーズ界でもっとも“ガチ恋”されているだろう山田様

 「ジャニーズファン」と一口に言っても、実はいろいろな“種類”があることをご存知だろうか。応援するグループや人がそれぞれ異なるだけでなく、アイドルを応援するときのスタンスや楽しみ方も十人十色。そこで「ジャニーズ研究会」では、そんなジャニーズファンを“研究”するべく調査を開始! さまざまなジャニーズファンにインタビューし、そこで得たデータを「ジャニオタ生態図鑑」に登録していくこととした……。

No.2 ガチ恋【がち-こい】

 ジャニーズアイドルを恋愛対象として見ているファンのこと。本気(ガチ)で恋をしている、という意。

今回話を聞いたのは……
■Aさん/デビュー組担当 若手グループに所属するYくんを応援中

―――AさんがYくんにガチ恋するようになったきっかけはなんですか。

Aさん きっかけ、というきっかけはないと思います。Yくんを担当にすると決めてから彼を見ていて、気づいた時には「彼と付き合いたいな」と思い、毎日彼のことを考えるようになっていました。

 Yくんを最初に生で見た時に聞いた、そのグループの楽曲がすごく好きで。これは普通に“オタクの感情”で(笑)。それで、その曲の作詞をしたのがYくんだと知って、それでもう“落ちた”感じです。彼が書く文章が好きで、ジャニーズ公式携帯サイト「Johnny’s web」のブログなどを読むうちに、どんどん好きになっていきましたね。オタク的な目線で彼の見た目から入って、内面的なことを知って、じわじわとガチ恋になりました。

―――自分が「ガチ恋してる」と感じるのはどんな時ですか。

Aさん 自分が抱いている彼への感情が、普通の人に抱く恋愛感情と同じだと気づいてしまった時です。例えば、ふと「今、何してるのかな?」と考えてしまったり……そういう普通のことですけど(笑)。

 あとは、コンサートや舞台などの“現場”に行った時、Yくんに対して「自分のことを見てほしいけど、見てほしくない」と思ったことがあったんです。……意味不明だと思うんですけど、要するに、“客席にいるファンの1人”として見てほしくなかったんです。顔を覚えられたいのか、そうじゃないのかどっちだよ! って話なんですけどね(笑)。

―――「見てほしいけど、見てほしくない」って、かわいいですね。なんだか、「教室から校庭でサッカーをしている先輩を見ている」みたいな甘酸っぱい話のように思えます(笑)。

Aさん そうですね、近いかもしれません(笑)。最初のころは、POPにガチ恋をしてました。あの~、Yくんを担当にしてから初めて行ったコンサートで、いきなりファンサービスをもらったんですよ。今考えれば、その時から“ダメになった”んだと思います。それ以降、「あわよくば」という気持ちが出てきてしまって。でも、ファンサされたのって私だけじゃないじゃないですか? それを考え始めると、だんだん“地獄”にハマっていくんです……(笑)。

―――そうなると、現場に入る時の気持ちが変わってしまいそうですね。

Aさん 客席にいると“ファン”になっちゃうので……「私は特別ではない」とか考えちゃうと、本当にしんどいです。おそらく“同担拒否”に近いものがあって、同じYくんのファンを見つけると「お願いだから、こっち来ないで!」って思ってました(笑)。だんだん「この人普通のファンだな」とか、「この人私と同じガチ恋の人だな」みたいなのがわかるんですよ。ガチ恋してる人は敵対心が強くて、ギラギラしてるので。

―――ガチ恋することで、ファンを見分ける能力まで備わるんですね。Aさんの他に、“ガチ恋”をしているお友だちはいましたか?

Aさん 私とは別のジャニーズアイドルに“ガチ恋”をしている友だちはいましたよ。情報交換みたいなことは特にしてなかったですが、「ガチ恋しんどいね~」って気持ちを共有しあう感じでした。私がYくんにガチ恋してることは、周りの友だちには明かしていましたが、正直な気持ちを話せる人はごく少数でしたね。

―――Yくんに近づくため、具体的になにか行動したことはありますか?

Aさん たまたま、本当にたまたまなんですけど(笑)、知人がYくんの家の近くに住んでいると教えてくれたことがあって。それで、彼がどのあたりに住んでるかを知りました。知った時は、友だちを誘ってYくんが住んでいるらしい場所に遊びに行ったりしましたね……会えなかったですけど(笑)。もっとガチな人はそれなりの行動をしているんだろうなとは思いますが、私は大したことはしませんでしたね。

 あと逆に、“出待ち”は1回もしたことがありません。マナー的に良くないのもありますけど、出待ちをしたら、本当に“ファン”としてしか見られなくなるじゃないですか。彼に顔は覚えてほしいけど、ファンとして覚えてほしいワケじゃないので。

―――お目当ての彼に近づける最大のチャンスかと思いきや、ガチ恋の人にとっては“1番行っちゃダメな場所”なんですね。あの、1番聞きたかったことなんですけど、最終的になにを“目標”にしてガチ恋しているんですか。

Aさん なにを目指してるのかは……正直私もわからないです。「付き合いたい」とはもちろん思っていますが、本気で思ってるからこそ「そんなの絶対に無理だな」とわかっているので……。目標って聞かれたら、「ガチ恋をやめること」ですね。「行けるとこまで行こう」という気持ちで、いつかなにかが起こって、やめるときが来るのであれば、その時はその時だなと思ってて。ガチ恋をやめるまでは、現場にもちゃんと通おうかなと。

 実は私、Yくんの前にも担当がいて。その人を担当していた時は、普通に“オタク”として応援してたんですけど、コンサートに行くにしても、“オタク”として参加した方が楽しいんですよ。だから、ガチ恋はやめたかったんですよね(笑)。ガチ恋してる人って、その人しか好きじゃない人が多いから、他の現場を知らないままガチ恋してると思うんですけど、私は“オタクとしての楽しさ”をよく知っていたので……だから「ガチ恋をやめること」を目標にしているんです。

 本気だからこそ、複雑な心境でYくんのことを見ているというAさん。後編では、“引っ越し”を考えたことがある過去など、さらに突っ込んだ内容が語られる。

最終更新:2018/03/21 18:00
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