[女性誌速攻レビュー]「non・no」4月号

合コンでの「笑顔」の作り方をレクチャー!? 「non・no」女子大生が恐れる“あざとさ”

2018/03/20 17:40

ノンノモデルは女子アナへの登竜門!

 続いて見ていくのは、社会人1年目の「non・no」OGに、大学時代を振り返ってもらおうというインタビュー企画「憧れ“社会人1女”が大学時代にやっていたこと」です。生命保険会社、化粧品メーカー、マスコミ、大手IT企業など、ノンノ女子に人気の企業に勤める社会人1女たちの先陣を切りトップバッターで登場するのは、「ノンノ読者憧れ1女代表」であるフジテレビアナウンサーの久慈曉子です。

 現在は『めざましテレビ』を担当し、「クジパン」の愛称で親しまれる彼女ですが、実は青山学院大学時代に同誌の専属モデルを務めていたんです。同じく「non・no」モデルの出身のアナウンサーには、日本テレビの岩本乃蒼がいるなど、現在ではミスキャンパスだけでなく、女子大生モデル出身というのも、女子アナへの登竜門となっているのかもしれません。

 肝心のインタビューの中身はというと、学生時代に取り組んでいた新聞記事のスクラップブックの紹介、現在の「3時起き、20時就寝」の規則正しい生活や、オフィスファッション&メイク披露など、至って真面目で優等生な内容。「自分は何が好きか、何が得意か」を知るためにも「“広く浅く”でもいいので様々なジャンルに足を踏み入れてみて」などと、当たり障りのないアドバイスをしています。

 見開き2ページを使ってのインタビューだったものの、知りたいのはそういうことじゃないんだけどな~と肩透かしを食らった気分です。社会人1年目だった昨年、看板番組『クジパン』が3カ月で打ち切りになり、「オーラがない」とネットで叩かれるといった出来事にも見舞われましたが、それには一切触れず。キラキラ輝く憧れOGという表面的なイメージを崩さない作りにモヤモヤが残りました。しかしまぁ、決して自らの闇は見せないところは、さすが「non・no」OGといったところでしょうか。

アラサーの心を揺るがすストッキング特集

 最後に、筆者が今月最も気になった特集「なりたい脚は『自分に合ったストッキング』で叶える!」を紹介します! ここ数年、若い女子たちの間で、“私服でも生脚ではなくストッキングを履くのがマナー”というのがブームとなっている影響からか、ストッキングの種類や機能も格段に広がったように思います。

 しかし一方で、色のバリエーションや素材が豊富になりすぎて、一体どれを選べばいいのか、売り場で迷いすぎてしまう……ということが、筆者自身にもあったんです。実際に試着できないのも問題ですよね。今回の特集では、色の選び方はもちろん、スーツ、スニーカーなどTPO別、「脚を細く見せたい」「涼しくムレにくい」などお悩み別などに、おすすめブランドのストッキングを紹介してくれています。また、伝染しにくいストッキングの履き方や正しい洗濯方法なんかも教えてくれています。正直、アラサーの筆者は毎号「non・no」を読んでも、ファッションもメイクも、何ひとつ参考になる記事がなかったのですが、このストッキング特集は大いに参考になりました! ありがとう、「non・no」編集部!

 そして一番気になった商品がこちら、「パンティ部レスストッキング」! キラキラと可愛いものだけで埋め尽くされていた「non・no」ワールドに、突如として現れた違和感ありまくりの写真に衝撃を受けました。ガーターベルト型で股の部分に穴が空いている構造となっていて、ストッキングの上に下着を履くことで着脱の必要なくトイレで用を足せるというヒット商品らしいのですが……見た目が! やばい!! これ、急なお泊まりデートとかあったら、100年の恋も冷める案件ですね。毛糸のパンツ(古い)よりヤバイです。でも、なんか逆に、違ったプレイ用に使えるのかも……? まあ、ストッキングはともかくとして、こんな風に、可愛いだけじゃないノンノ女子の裏側を見せてくれた方が、むしろ個人的には親しみがわいて、話しかけたくなるのにな~と思いました。
(橘まり子)

最終更新:2018/03/20 17:42
non・no(ノンノ) 2018年 04 月号 [雑誌]
キラキラなんて生ぬるい世界じゃないよフジの女子アナ
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