[THE筆跡鑑定ファイル]

広瀬すずはなぜ世間を「ザワつかせる」のか?――プロ筆跡鑑定人が指摘!

2018/03/14 15:00
1803_anone8wa_1
『anone』(日本テレビ系)公式サイトより

 CM、ドラマにと、テレビで見ない日はないというほど若手女優の中では圧倒的な存在感を示す、広瀬すず。しかし、現在放送されている広瀬主演の連続ドラマ『anone』(日本テレビ系)は、視聴率の面で苦戦している。また、過去にも無邪気な発言で、たびたびネットを騒がすポテンシャルの持ち主でもある。そんな広瀬の筆跡を、筆跡鑑定人で筆跡心理学に基づいた書籍『自分のイヤなところは直る! 〜名前を書くだけ〜』(東邦出版)の著者・牧野秀美氏に、読み解いてもらった。

■目立ちたがりでプレッシャーに強いものの、負けん気は薄め

――広瀬さん、「達筆」とは違いますが、癖のない読みやすい字ですね。

牧野秀美氏(以下、牧野) 広瀬さんもそうですが、最近の若手女優さんたちは、文字がきれいで感心します。「きれい」といっても「美しい」というのではなく、かしこまらず、軽いタッチで、読みやすい、というのでしょうか。服装で例えると、カジュアルだけど小ぎれいな普段着、のような文字が多いような気がします。

――古いですが、かつての酒井法子さんのかなり特徴的な丸文字を思うと、そんな、作った「かわいい」にしなくても、今の若手女優は「自然体のかわいい」で受け入れられる感があるのかもしれないですね。土屋太鳳さんは、なかなかのクセ字でしたけど。

牧野 広瀬さんの文字は、デビュー当時は「広」の字の左払いが長くありませんでした。2年後、売れっ子になってからの文字を見ると「広」の字の左払いは、これでもかというくらい長くなっています。左払いは、長ければ長いほど「目立ちたがり屋でプレッシャーに強いタイプ」です。スポットライトを浴びているうちに、女優魂に火がついたのかもしれません。華やかに自分を演出する女優らしい文字に、変化を遂げています。

hirosesuzu_handwriting1
広瀬すずオフィシャルブログより

――女優魂が、字を変えていったということでしょうか?

牧野 はい。また、縦長の文字でへんとつくりの間隔が狭いので、理想を持ち、高みを目指す職人的な面も持っています。

 次に、考え方と行動面です。四角い文字の左上角部分の接筆が閉じ(「問」の字)、角が丸い(「皆」の字)ことから、考え方は真面目ですが、行動面は自由です。角が丸い人は好奇心が強いので、いろいろなことやモノに興味を持ちやすいでしょう。

 彼女の場合、頭の回転も速く、新しいことにも素早く対応できるので、頭の中は常に皆の一歩先、といったような“不思議ちゃん”要素を秘めているともいえます。ただ、上部への突出がない協調型ですので(「瀬」の字)、ある程度は相手に合わせる社会性はあるでしょう。

 心配なのは線が細く、ひねりのない素直な文字で、ハネがないことでしょうか。線の細さはデリケートなメンタルを表しています。ひねりですが、松居一代さんのように、書き始めにぐいっとひねりがあるのは、根性があって負けん気が強いことを表します。しかし、広瀬さんは、そのひねりがありません。

――ハネがないのは泰葉さんの字にも見られました。「実行力」のなさですよね。

牧野 はい。何においてもあまり執着しないので、向き合ったり突き詰めたりすることも苦手かもしれません。また、ひねりがないので素直で扱いやすく、上からはかわいがられるタイプです。

 ただ、「引き立てられ、苦労なく上昇気流」というのは、いい時はいいのですが、逆にいうと、「負けん気が強く、根性があるので、困難にぶつかってもなにくそと自分の力ではい上がる」タイプではないということです。

――逆境で輝く松居一代さんの字は、ここぞとばかりにひねって跳ねていましたね。

牧野 広瀬さんが壁にぶつかったときのダメージは、決して小さくはないと思います。メンタル面のコントロール能力は、これから先、必要になってくるかもしれません。

自分のイヤなところは直る!
筆跡も変わるのね
アクセスランキング