育児相談室「ポジカフェ」主宰・佐藤めぐみさんインタビュー

厄介な「ヘリコプターペアレント」の実態と対策――何も決められない子どもが育つ!?

子どもが示した“距離感”を大切にする

 子どもの将来を思うならば、過度な干渉や管理は控えなければならない。それでは、親子にとっての適切な距離の取り方とは?

「基本的には、子どもが“適切な距離”を知っています。そのときどきで、子どもが示した距離が、その子の心の状態に合った距離感なのです。たとえば、普段は公園内でママと離れた場所で友だちと遊ぶのが大好きな子でも、転んだりイヤなことがあったりすると、ママのところに飛んできます。子どもは自分の心を満たすために、器用に距離を調節できるのです。なので、親があれこれと考えるよりも、子どもが求めている距離に順応してあげるのが一番です」

 もちろん、子どもが赤ちゃんの頃は親が近くにいる必要があるが、幼少期に入り、子どもが自分で行動できるようになれば話は別。少しずつ子どもに“決断”をさせていく必要がある、と佐藤さん。

「もしも、お子さんとの会話の中で『ママ、これどう思う?』『ママどうしよう。ボクどうしたらいいかわからない』『ママが決めて』といった発言が多いようであれば、注意が必要です。その場合は、少しずつでいいので、日々の会話に『あなたはどう思う?』という質問を盛り込み、その子が自分の行動に主体性を持っていくように働きかけるのがポイントとなります」

 大人になれば、さまざまな場面で決断を迫られる。その予行演習は、子どもの頃から育まなければならない。

「過管理・過干渉は、ここまでならOKでここからはやりすぎという明確な線がなく、知らず知らずにエスカレートしていることが多いため、自分がヘリコプターペアレントだと思ってもいない人がほとんどです。しかし、そこをあえて“自分はヘリコプターペアレントではないか”と客観視し、“その状態から脱却したい”と思ったら、まずは年相応の決断力や判断力が、我が子に伴っていないことに危機感を持ってほしいと思います。『子どものためにと思ってやっていることは、本当に子どものためか』『逆に足を引っ張っていないか』など、自分の行動を疑うことが第一歩です」

 いつでもレスキューできる場所にいたいという親心があったとしても、その距離感を適切に保ててこそ、優秀な操縦士、ということのようだ。
(真島加代/清談社)

佐藤めぐみ(さとう・めぐみ)
アメリカ、イギリス、オランダで学んだ心理学を、日本のママたちが取り入れやすい形にした「ポジティブ育児メソッド」を考案。現在は、ポジティブ育児研究所・代表を務める傍ら、育児相談室でのカウンセリング、メディアでの執筆を通じ、子育て心理学でママをサポートする活動に尽力。
佐藤めぐみオフィシャルサイト

最終更新:2018/03/07 15:00
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