「誠不動産」鈴木誠氏インタビュー

「隣が騒音おばさん」の不幸を避けるには? 不動産プロに聞く、騒音トラブルから身を守る家探し

2018/03/04 19:00

不動産サイトには載らないが、騒音回避物件はある

――泣き声、騒ぎ声、足音など「子ども」の存在は、静かに暮らしたい人にとって気になる要素です。私自身、「子どもNG物件」があればぜひ住みたいのですが、「女性専用物件」「外国人NG物件」はあっても、「子どもNG」は不動産検索サイトでは見かけないように思います。

鈴木 「子ども入居NG物件」は、数は少ないですがありますよ。小学生までのお子さんはダメとか、子どもが生まれたら退去してください、という条件の物件もあります。お子さんのいる借り手さんを紹介した際に、物件の管理会社さんから「この物件は子どもがダメなんです」と断られたこともあります。物件の間取り図などに書いてあったりなどもしますので、仲介会社さんにどうしても子どもNG物件で探したい、と言って探してもらうのがいいでしょうね。

――現在、単身者向けの1Kに住んでいるのですが、子どもを含む数人で暮らしている部屋があるようで、騒がしく思っています。単身者向けの間取りの住居に「2人入居可」という記載があるのを見かけますが、逆に、「1人しか住んではいけない」という条件はあるのでしょうか。

鈴木 ありますよ。ただこちらも、「子どもNG」と同様に、表には出にくい条件ですね。ですが、「入居者の方は契約した方限定で」と明記した契約書は、最近増えていると感じます。

 民泊により変化する契約事情

――なにか事情があるんでしょうか?

鈴木 民泊の影響だと思います。あと、外国の方がお一人で契約したのに実際は6人で住んでいた、といったケースもよくあるので、それを防ぐためでしょうね。民泊の場合、近隣からの通報で発覚します。スーツケースを持った人がやたら出入りするようになった、とか。あと、通報サイトのようなものもあるようですね。

――以前、大家さん宅の一部が賃貸になっている家に住んでいました。「大家が近いのは嫌」と思う人もいるでしょうが、住むのに抵抗のない人は、問題を起こすこともないように思います。しかし、こちらも不動産サイトを見ると「大家さん同一建物内」といったチェックボックスはないんですよね。

鈴木 これも仲介会社に希望を伝える形でしょうね。建物の外観などを見てわかるケースもあります。ハウスメーカーの旭化成(へーベルハウス)、積水ハウスあたりの3階建てなどで、大家さんと同じ建物の賃貸物件が作られていますね。

――こうしてみると、騒音を気にする人にとっては、不動産サイトのチェック機能では探しきれないケースが多いようですね。そのあたりは、仲介会社に問い合わせるしかない、と。

鈴木 はい。ただ、残念ながら条件が細かいと面倒くさがる仲介会社はあるかもしれないですね。これは仲介会社側の問題ですが。

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 「静かに暮らしたい人が渇望する条件は、不動産サイトに表示されにくい」――ここにビジネスチャンスを見出す仲介会社や不動産サイトが現れることを切に願わずにはいられない。

 後編では引き続き鈴木氏に、「いい仲介会社」「いい管理会社」の見極め方について伺う。(石徹白 未亜)

最終更新:2018/03/04 19:00
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