【シリーズ:SMAPロス】

ジャニーズファン歴36年「SMAPは命の次に大切なもの。嵐には違和感」【SMAPロス取材】

2018/02/26 11:30

Love-tuneがSMAPの「Otherside」を歌ってくれた

――SMAP解散後のジャニオタ活動はどのように変化しましたか。

E子 いわゆる「スマオタ」とはあまり関わらなくなりました。もともと応援スタンスや、ほかに好きなグループやタレントの傾向も違う前提で付き合っていましたが、 解散以降は、出演情報等の客観的な情報交換以外、SMAPに関する意見や感想など、主観的なものは話したくないし、聞きたくもないので。スマオタのオフ会も仕事などを理由に断っていて、どのスマオタのグループLINEも未読が何百件も溜まっちゃっています。

――SMAPファン同士でも、思いはそれぞれ違うのですね。

E子 まったく違います。「SMAP解散」という重い十字架を背負う者同士で結束したい人もいますし、Twitterのジャニオタ専用アカウントで事務所の悪口しか書かない人もいて。でも、私はJr.を応援していることもあって、できるだけフラットでいたいと思っているんです。そもそも本人不在の誕生日会とか、オタ会にあまり行かないのですが、SMAP25周年のとき、中野サンプラザでファンの有志が開催したイベントに行ってみたんです。私は「何か違うな」と感じてしまって。自分は結局、本人たちにしか興味がないんだな、と思いました。

――特に激しいSMAPロスを感じるのはどんなときですか。

E子 Jr.の発言などを含め、SMAP関連のことに敏感になっているので、特にSMAP曲をライブで聞いたときの涙線の崩壊度がものすごいです。でも、ロスの状態から前を向こうと思えたこともありました。SMAP曲を披露する後輩は少なくないんですが、昨年5月にシアタークリエで上演された『ジャニーズ銀座2017』でLove-tuneがSMAPの「Otherside」を歌ったんです。「BANG!BANG!バカンス」や「笑顔のゲンキ」などは『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)でもよくJr.の子たちが歌っていますが、「Otherside」はラストシングルですし、歌詞も意味深で。これには「本人たちですらライブで歌っていないのに」と怒るSMAPファンもいたんですが、私自身はJr.が歌ってくれたことで、スマオタしか知らない曲を受け継いで、さまざまな層に広めてくれた気がしたんですよ。Jr.にとってはSMAPのラストシングルを歌うことは、事務所への反抗にも見えかねないし、リスキーですよね? そんな彼らの思いを感じたら、「いつまでも落ち込んでモヤモヤしていられない」と思えたんです。

 今年1月に帝国劇場で行われた『ジャニーズHappy New Yearアイランド』で、Love-tuneが「夜空ノムコウ」のコンテンポラリーダンスで見せた演出も本当にヤバくて、周りでもすすり泣きがたくさん聞こえました。

――ジャニーズ事務所に思うことはどんなことですか。

E子 事務所はやっぱり憎たらしいです。SMAPは絶対に消しちゃダメだった。お知らせハガキの周到な準備、簡素すぎるメールでの知らせ方なども、腹が立つばかりです。

 ただ、SMAPメンバーの番組が続々終了することについて、事務所が圧力をかけていると信じて疑わない人は多いですが、私はそうは思っていません。そのあたりは冷静に考えていて、局としては「ジャニーズ事務所のSMAP」と契約していたわけで、SMAPがジャニーズ事務所と契約が切れたら、切る。人なんだからもっと大切に扱えよとも思うけど、結局は契約書上の問題で、「一商品」に過ぎなかったんだと思います。

 イソジンのカバが使えなくなったことや、契約切れでヤマザキナビスコがリッツを販売製造できなくなったことと同じでは? でも、リッツという名前は使えなくなっても、商品力があるから、ヤマザキの新会社から別の名前で出した「ルヴァン」のほうが、よっぽどリッツですよね?

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