コインチェック流出被害、出川哲朗より重いフジテレビの罪「2億円以上の出稿」「他局は落としていた」

2018/02/06 10:00

 仮想通貨の大手取引所、「コインチェック」から580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した問題で、2月2日、金融庁が同社の立ち入り検査に入った。同社は460億円に上るとされる顧客への補償を、自己資金で賄うとしている。

 そんな中、注目が集まっているのがコインチェックのCMに出演した出川哲朗だ。

「出川は昨年12月に始まった『兄さんは知らないんだ』編に出演。一人二役で双子の兄弟に扮し、『なんでビットコインは、コインチェックがいいんだよ』というやりとりをするCMは視聴者に強いインパクトを与えていました。実際、人気タレントの出川が出演したことで同社の売り上げは急増。新規で購入した人にかなりの影響力を及ぼしていたことは間違いありません」(広告代理店関係者)

 すでにコインチェックの公式サイトからは出川の画像と動画は削除されているが、ネット上では被害者に対して、「出川が賠償責任を負う可能性はあるのではないか」「いや、完全にもらい事故だろ、むしろ被害者」といった意見がぶつかり合っている。

 しかし、その出川以上に叩かれているのがCMを流したテレビ局。とりわけ、業界関係者はフジテレビに対して厳しい見方をする。

「実はコインチェックのCMを流していたのはフジとテレビ東京で、フジには2億円以上、テレ東には1億円以上の出稿があったとされています。他の日本テレビ、TBS、テレビ朝日は社内審査で“怪しい”と判断して落としているのです。関東ローカル局のテレ東はともかく、他のキー局と比べてフジは格段に審査が甘かったと言わざるを得ません。経営状況が厳しいあまり、おいしいエサに食いついてしまったのが実情でしょう」

 フジの信用は、またもや失墜してしまったようだ。

最終更新:2018/02/06 10:00
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