結婚情報サービス担当者と専門誌編集長に聞いた!

“自衛隊員の妻”になりたい女性が増加中!? 出会い方、人気の秘密……自衛官との婚活事情

2018/01/08 17:00

 災害派遣など過酷な現場で活躍する自衛隊員の姿がテレビやネットのニュースなどで紹介されるようになって以降、自衛隊員との結婚を望む女性が急増しているらしい。「健康的で頼りがいがある」「収入が安定している」「礼儀正しい」「時間に正確」「約束を守る」といったことが人気の理由だとか。自衛隊員との結婚を望む女性は実際増えているのか? 自衛隊員が選ぶのはどんな女性? 業界の事情通に取材した。

■「自衛隊員限定」の婚活サービスとは?

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自衛隊駐屯地での「ふれあいパーティー」の様子

 まずは、2009年から業界初の「自衛隊専門婚活サービス」を展開している結婚情報センター Nozze(ノッツェ)自衛隊員担当の宮下今朝芳さんに、同サービスの概要を聞いた。

「基本的には、ほかのお客様と同様のサービス内容ですが、全国各地の基地や駐屯地など部隊に赴いてのご説明やご案内、部隊が計画する婚活パーティーのコラボ開催やご支援、部隊での自衛隊員に向けた婚活セミナーの開催等を行っています。単に、自衛隊員を集めただけでのパーティーではなく、自衛隊員と結婚を希望する女性に、実際に駐屯地の見学をしてもらいながら、将来の伴侶となるかもしれない男性が働く職場についての理解を深めたり、安心感を持ってもらったりすることを目的としています」

 サービスを利用するのは、20歳代の隊員が最も多く、次いで30歳代前半だという。

「20歳代前半の方が多いのは、ほかの職業の方が婚活サービスを利用される場合と比較し、自衛隊員に特徴的な傾向ですね。考えられる理由のひとつに、陸・海・空で多少、事情は異なりますが、自衛隊では入隊して基礎教育期間は全員、また、部隊配置後も『3等陸曹以下』『幹部自衛官以外』の独身者は原則として寮生活です。しかし、結婚すれば寮を出て駐屯地の近くなどにアパートを借りて住むことができますから、若い世代で結婚を希望する自衛官が多いのかもしれません。周囲の仲間に彼女ができた、結婚した等のニュースを聞いて、自分も彼女が欲しい、結婚したいという気持ちが湧きあがってくるのだと思います」

 上下関係の厳しい寮生活から早く抜け出すためには、昇格を待つより結婚する方が手っ取り早いのかもしれない。それで、20代前半から婚活サービスを利用する自衛隊員が多いというわけである。とはいえ、結婚が遅れがちな自衛官ももちろんいる。40代、50代の幹部自衛官の会員も少なくないそうだ。

「人柄レベルの話になりますと一般男性と変わらないと思いますが、結婚が遅れる自衛官特有の理由は2点考えられます。ひとつは、女性は自衛官と結婚したいという希望を持ってお付き合いをするわけですから、自衛官らしくない人、例えば健康や体調維持を気にしない人、優柔不断な人、約束を守らない人などは敬遠されるかもしれません。もうひとつは、勤務環境により出会いの機会が少ない隊員は結婚が遅くなる傾向があると思います。例えば、離島勤務やシフト勤務の隊員です。しかし、これは自衛隊員に限った話ではないと思いますし、結局は自分が置かれている環境を考え、いかにお相手を見つける努力をし、行動するかだと思います」

MAMOR(マモル) 2018年 02 月号 [雑誌]
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