親の信仰に巻き込まれるよりマシ?

サイエントロジーで地位を高めるトム・クルーズ、「娘・スリはもう自分に関わりない存在」と発言?

2017/11/10 18:33

「スリの写真はファンサイトに投稿しないで」

 米タブロイド誌「Star」は先月、「スリはトムに会いに来てほしいと切望している」と報道。サイエントロジーの代理人は米紙「New York Daily News」の取材に対して、「サイエントロジー信者は、非信者である友人や家族・親類と断絶しなければならない、なんてことはありません。別の宗教を選んだからといって、交流を断つようにと教えることなどないです」とコメントしているが、元信者たちは「実際には『抑圧的な人物』とみなし、絶縁する」と証言している。トムの2番目の妻だったニコール・キッドマンが、離婚後トムだけでなく2人の養子とまで疎遠になったのも、彼女が「抑圧的な人物」だと教団に教え込まれたからだと伝えられているのだ。

 とはいえ、「Star」は「トムはスリのことを思い心を痛めている。すぐには無理だけれど、長い時間をかけて“特例”としてスリとの面会を許可してもらえるよう、教団を説得するつもりでいるようだ」とも報道。特に根拠は示されていない報道だったが、ファンは「結局トムもスリが可愛いんだろう」「唯一の実子だから特別なんだろう」と胸をなで下ろしていた。

 ところが、そんな希望を打ち砕く情報が流れた。トムが、「自分の人生にはスリはいないものと思っている」と断言したというのだ。

 豪大手タブロイド誌「New Idea」によると、トムが「自分の人生にスリはもういないから」と告げた相手は、マリアナ・カーターというトムの長年の友人。彼女はトムが高校生の頃に交際していた女性の親友で、それが縁でトムの情報を発信するフォロワー数3,300人ほどのフェイスブックページを運営している。トムとも時々連絡を取り合う仲なのだが、その彼女が「ファンがそのページにスリの写真を投稿するのをトム自身が嫌がっている」と明かしたのだ。

 マリアナは10月17日に、突然「みなさん、もうスリ関連の写真は投稿しないでください!! 彼の人生にはなんの関わりもない存在なので!! 投稿しても私が削除します!! それでも投稿し続けるのならフォロワーから外します!! ご理解いただき、ありがとう!」と投稿。驚いたファンが「トムとスリが一緒に写っている過去の写真でもダメなんですか?」と質問したところ、「(スリが写っている)全ての写真です!! 彼自身からの要求です」と断言された。なお、この投稿はすでに削除されている。
 
 マリアナは、サイエントロジーの内部事情を告発した元信者トニー・オルテガの取材に対し、「トムは、スリがオンラインで彼女自身についていろいろと知ることを恐れている」と説明。また「完全に制止することは不可能だということはトムも知っている。でも、自分が関係するグループとスリが関わりを持ってほしくないと言った」とも伝えられた。

 サイエントロジーのウォッチング・ブログ「The Underground Bunker」を運営しているトニーは、先月、米大手タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」に「トムはOTレベル(教団における精神的レベルの表現)VIという非常に高いレベルまで達し、患部に指を当てると治癒する能力を手に入れた」という内部関係者からの情報を報告。この治癒儀式は「指を1本、2本ではなく1本だけ患部に当てて、『私の指を感じなさい』と告げる。ヒーリングが完了すると『シスト終了』と告げる」という、サイエントロジー信者の間では真面目に行われているものだ。

 このようにトムはますます教団内で地位を高めているので、教えに反し「抑圧的な人物」と接することは無理なのだろう。マリアナの「スリのためを思って、突き放している」というような説明も虚しく聞こえてしまうほどの精進ぶりだ。

 ケイティはトムと破局後、舞台女優として復活し、ジェイミー・フォックスとの交際が囁かれるようになった。先日、マリブのビーチで手を繋いで歩く姿がパパラッチされている。そして最近になって、スリの写真をインスタグラムに投稿するようになった。自身の子どもの頃の写真も投稿し「いかに自分に似ているか」をアピールしている。確かに似ている写真もあるが、基本的にはやはりどう見てもスリはトム似だ。スリを見るたびにトムを思い出す人は多く、世間からは「不幸な父娘関係」を嘆く声が上がっている。

 スリは来年4月に12歳の誕生日を迎える。幼少期には「めちゃくちゃなファッションセンスのセレブチャイルド」と呼ばれていたが、今も服とマッチしない大きなリボンを髪に付けるなど、そのファッションセンスは変わっていないようだ。果たしてスリは、お姫様のような服装をさせ、メロメロに可愛がっていたトムのことを覚えているのだろうか。よくブロードウェイを見に行っているようだが、思春期になり、舞台に立ちたいと思うようになったら、父親との共演も夢見るようになるのだろうか。

 今年5月、豪大手新聞紙「The Sydney Morning Herald」にトムは「スリを銀幕で見られる日は来るのでしょうか?」と聞かれ、「あり得るかもね」「自分は映画を作るのが好きなんだ。ずっとそればかりやってきたからね」と回答。珍しくスリに関係するコメントをしたと、世間を驚かせたことがあった。「トムもいずれはまた交流を持ちたいと思っている」とファンたちに期待を抱かせていただけに、今回の騒動は衝撃が大きかった。

 ケイティのインスタグラムには楽しそうなスリの写真しかないが、彼女の胸の内を思うとなんともやりきれない気持ちになる。スリがこれ以上傷つかないことを祈らずにはいられない。

最終更新:2017/11/10 18:33
カルト村で生まれました。
父と会えないのと信仰押し付けられるの、どっちがマシかしら
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