大ヒット連発も……乃木坂46を襲う“深刻な閉塞状態”「ビジュアル以外に何もない……」

2017/11/02 10:00

「インフルエンサー」(SMR/以下同)、「逃げ水」が2作連続ミリオンヒットの快挙を達成、最新シングル「いつかできるから今日できる」では、やや売り上げを下げたとはいえ、約90万枚を記録して快進撃を続けている乃木坂46。

 写真集でも自身第2弾の『パスポート』(講談社)が累計約26万部を記録した白石麻衣を筆頭に、西野七瀬、齋藤飛鳥も10万部を突破するなど、主要メンバーの写真集が続々ヒット。個人や数名ずつ出演しているテレビCMも増え、表向きには絶好調の様相を見せている。

 だが、実は今の乃木坂46は深刻な閉塞状態に陥っていると、アイドル本を手がける編集者は言う。

「もともと乃木坂46は、ルックスはそこそこの庶民的な女の子をコンセプトにしたAKB48とは真逆の清楚なイメージで、AKB48の公式ライバルとして発足し、顔面偏差値の高さを売りにしてきました。しかし、いわば“アンチAKB48”からの支持で人気が出た部分が大きいだけに、AKB48が衰退した今、その立ち位置が微妙になってきています。おまけに、乃木坂とは全く異なり、意思を感じさせる、前衛的カルチャー臭を押し出した映像ありきの欅坂46の勢いがある今、乃木坂46は『インフルエンサー』で激しいダンスを売りにして欅坂46を意識してみるなどしましたが、見せられるものがビジュアル以外にない。完全に手詰まり状態になっているんです」

 実際、アイドルファンが集う現場では、乃木坂46の握手会人気が高まりすぎたことから、欅坂46へ流れた者、あるいはその両方を兼任していた者が多かったというのが、少し前の話だそう。

「でも、欅坂46のほうは、平手友梨奈の完全な一強状態なのに、他のメンバーがグループの人気を自分の人気と勘違いしてテングになってしまっていて、態度がすごく悪い子が目立つんです。平手が一時ダウンしていたときは絶望的な状態で、そうした影響で、接触イベント狙いのファンは、少しずつAKB48グループのほうに戻っていっているんですよ」(同)

 また、ミリオンを連発しているにもかかわらず、乃木坂46には「誰でも知っている代表曲がない」ことについて、『火曜サプライズ』(日本テレビ系)に出演した際、白石が嘆いたこともあった。また、同様の嘆きを、生駒里奈がラジオ番組で語ったこともある。

 さらに、主要メンバーの写真集は次々に発売され、「乃木坂46=かわいい」イメージは定着しているのに、メンバー個々の知名度はいまひとつ上がらないことも、乃木坂46の大きな課題に見える。

 これについて、アイドル好きのライターは言う。

「乃木坂46は、もはや本業が『写真集アイドル』のグループになっていますよね。グループの楽曲のベースになっていたのは、透明感と清潔感ある歌声の生田絵梨花でしたが、今ではミュージカルなど、個人の外仕事に軸を移してしまっています。また、バラエティでも気の利いたコメントができたり、爪痕を残せたりするのは、生駒、生田、松村沙友理くらいでしたが、生駒、生田はやはり個人仕事がメインになっていますし、松村は写真週刊誌で出版社社員との不倫がスクープされた一件以降、あまり目立つ場所に立たせてもらえない。乃木坂46のグループとしての活動の幅は、狭まるばかりです」

 また、ある雑誌編集者は言う。

「西野、白石など、人気メンバーが固定してしまっているうえ、女子アイドルとしては全体的に年齢が上がっていることもあって、運営側もなんとか新陳代謝を図ろうとしたり、バラエティ面を補強しようと、秋元真夏や高山一実などを押してみたりしているようですが……そのわりに、乃木坂46の運営は、写真のチェックにうるさく、横柄なことで有名なんです。カメラマンがセレクトした候補写真がすべてNGを食らったとかいうのも、よく聞く話。もともとビジュアル担当じゃないメンバーをプッシュしておいて、『ビジュアルが売りのグループですから』と豪語することもあるそうですよ(苦笑)」

 ビジュアルの良さで人気者になった乃木坂46。しかし、本人たちの「代表曲がない」という焦りとは裏腹に、運営側が「商品になる」と判断するのは、結局いつまでたっても「顔」だけなのか……。

最終更新:2017/11/02 10:00
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