ワインスタイン事件に揺れる業界

ハリウッド権力者の“セクハラ”事件にベン・アフレックの声明に「てめぇもだろセクハラ野郎」の声

2017/10/13 18:35

共演女優からの「知ってたくせに」

 実はこのツイートが投稿される前、ハーベイがプロデュースした『Phantoms』(98)でベンと共演していたローズ・マッゴーワンが、ツイッターに「ベン・アフレックとケイシー・アフレック。今朝のご機嫌はいかが?」というミニ爆弾を投下していた。

 ローズは、これまたハーベイがプロデュースした大ヒット映画『スクリーム』(96)に出演した際、セクハラされ、10万ドル(約1121万円)の和解金を受け取ったと伝えられている。今回のスクープ記事以降、ツイッターで激しくハーベイを批判してきた。同時に「多くの俳優たちが見て見ぬ振りをしてきた」と批判しており、「『アフレック兄弟もそうだ』と示唆しているのだろう」と話題を集めていた。そこにベンは「びっくりしたなぁ」「許せないよね」という声明を出したのだ。

 このベンのツイートを読み、当然のようにローズは大激怒。「ベン・アフレック、ファック・オフ!」とダイレクトにディスり、「ベン・アフレック。あなたは、『ちくしょう! なんてことだ! あれほどやめろって彼に言ったのに!』って、私に言いましたよね。私が性的暴行を受けた後、行かされたプレス会見での話って言えばわかるかしら? 嘘つき」と言い放ったのだ。

 この騒動から、ベンは過去に自分がしてきたセクハラ映像を掘り起こされ、大バッシングを受けるハメになる。

 始まりは、ベンの声明を読んだ複数のツイッターユーザーたちが「ベンも子どもたちのナニーと浮気していた時、自分の娘のことなんて考えてなかっただろうよ」「多分みんな忘れてるだろうけど、昔『TRL』でヒラリー・バートンのおっぱいつかんだよね」と盛り上がっていた。なんとそこにヒラリー本人が「私は忘れないわよ」と混ざったのだ。そして今回ハーベイのセクハラを告発した女性たちに対して「素晴らしい。私がベンからセクハラされた時は笑いのネタにするしかなかった。そうでもしなきゃ、泣きそうだったから」とツイートした。

 これは、2003年に米MTVの人気情報番組『トータル・リクエスト・ライブ(TRL)』にゲスト出演したベンが、当時司会を務めていたヒラリーに挨拶がてらにかました有名なセクハラのことを指している。ベンは「本当にお会いできて光栄だよ」と言いながら立ち上がり、彼女の肩に手を回して抱きしめた。そして自分の左手をヒラリーの左脇下にまわし、彼女の左の乳房をモミモミしたのだ。揉んでいる手ははっきりとは見えないが、ヒラリーは「あ!!」と驚きの声をあげ、ベンは「やってやった」というような笑顔を見せる。もちろんスタッフも目撃しているが、ベンは悪びれることなく踏ん反り返るように椅子に座り、ヒラリーのインタビューに答えていく。

 のちにMTVは、別のまとめ番組でこのことを放送。ヒラリーは当時のことを「何やってんの!って思った」と笑い飛ばした後に、「私はハイ・ファイブのほうが好きなんだけど」とチラッと嫌そうな顔を見せた。

部長、その恋愛はセクハラです! (集英社新書)
きっといずれこの騒動事態が映画になる気がする
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