『アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました』著者インタビュー

アスペルガーの夫や彼氏から「逃げてもいい」! “妻だから支える”呪いに耳を貸すな

2017/10/01 19:00

自分を苦しめるのは「結婚を決めたのは自分」という呪い

――でも、それだと奥さんや彼女は彼に合わせるばかりで疲れてしまいませんか。

野波 はい。疲れてしまうこと時もあるでしょう。嫌になることもあるでしょう。そんなときはちょっと彼との距離を取るのも得策です。月一で小旅行に出かけるもいいですし、自分を解放する時間が必要ですね。彼の特性について知識を得ておくことが必要ですが、全てを容認する必要はありません。無理だと思ったら逃げてしまって構わないんです。

――逃げるということは、結婚していたら離婚も視野に?

野波 「相手が妻だから夫を支えるのは当たり前」「発達障害の人を見捨てるの」「結婚を決めたのはあなたでしょう」など、周りの方からいろいろ言われることもあると思いますが、そういう言葉に惑わされないでください。特に、「この人との結婚を決めたのは自分だから」という自分で作った呪いには耳を貸さないでください。アスペルガーの方にとって、結婚や、居住環境が変わることはストレスが強く、大きく変化することがあります。結婚を決めたときと今の夫とは違っているかもしれません。私のように夫が借金を作り、お金の問題で家を売るしかなくなり、別居になることだってありえます。キレイごとだけでは生活をしていけないんです。離れることがお互いにとっていいこともあります。

――こういった悩みは相談しようにも、友達や身内にはなかなかできないかと思います。

野波 友人や身内に相談しても、夫や彼氏へのワガママなどと捉えられ、「まぁまぁ」と宥められてたり、一般論の夫婦の話を私たちにあてはめられ、傷つくこともあります。特に親御さんは自分の子どもだし、この子は小さい頃からこうだったって容認してしまう。妻に母親と同じような無償の愛を求められても、困りますよね。だったら、いっそ全然関係ない第三者機関の地域の保健所や、専門の先生に相談してみると少しは気が楽になるかと思います。

――もしアキラさんがアスペルガーだと結婚する前にわかっていたら、結婚していましたか?

野波 やっぱり、結婚していたでしょうね。でも、アスペルガーの特性を理解し、対応するために生活のスタイルなどは変えていたと思います。当初、通い婚をしていたのですが、子どもができたので一緒に住み始めました。そこからいろいろ悪い方向にいってしまったので、通い婚のままの方が良かったかもしれません。

――アスペルガー(との疑いのある)の方と、人間関係を円滑に構築するためのアドバイスはありますか?

野波 アスペルガーの人は、人に迷惑をかけているという自覚がないままに、「アスペルガー=迷惑な人、性格が悪い人」という揶揄をされがちです。でも、アスペルガーが悪いわけではなく、素直で、最後まで物事を完遂することなどいいところもいっぱいあります。彼、彼女の特性をよく観察して、その人その人にあった対応を試みてください。アスペルガーの良いところも、悪いところも世間に広まって、双方にとって良い方向に進んでいってほしいです。

野波ツナ(のなみ つな)
漫画家として体験コミックなど多方面で活躍中。『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』(コスミック出版)で、アスペルガー症候群と気づかないまま大人になってしまった夫との結婚生活を赤裸々に描き注目を集める。特に同じ立場の女性から共感を得ており、現在は講演会などでエールを送る機会も多い。著書はほかに『発達障害がある人のための みるみる会話力がつくノート』(講談社 柳下記子著/漫画担当)、『うちの困ったさん』(リイド社)。

最終更新:2017/10/04 14:59
アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました (旦那(アキラ)さんはアスペルガー)
逃げることを自分に許すことも勇気だね

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