「職業:愛人」の女たち 第2回

「愛人紹介」のラウンジオーナーと、“パパ活”女子大生の意外な本音【職業:愛人の女たち】

2017/10/08 21:00

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 キラキラ女子というキーワードが世間を賑わすことは少なくなった。だが、若い女子の一部に上昇志向の強いコがいるのは、昭和の時代から変わらない。刻一刻と消えていく若さを知ってなのか、“人脈”と“金脈”を求め、夜の世界に繰り出す女子たち。

 「パパ活愛人」も、その上昇志向の表れなのか。若さを使って、同年代の女子たちが手にできない何かを掴もうとする娘たち、既得権益を利用して、若い女の体を弄ぼうと企む中年男たち……。そんな、飽くなき闘いの一端を覗いてみよう。

 ガールズバーで知り合った、オジサンたちの人生指導

ーーちょっと前、パパ活って言葉がはやったよね。実際してたコっている?

「いますよ。パパがほしいってコは、今もいます。っていうか、私もほしいかも(笑)」

 と話すのは、岩手から上京し、今年4月に都内お嬢様女子大に入学したアオイちゃん(仮名)。インスタグラムにはフォトジェニックな写真がズラリと並ぶ、イマドキのリア充な女子大生だ。現在は、大学の近くで一人暮らしをして、夜はガールズバーでバイトをしている。だが、このバイト、大学の友達には内緒にしているという。

「内部(註:付属学校)から進学してきたコとかは、みんな実家暮らしで、バイト代は全部お小遣いになるですよね。家も結構お金持ちっぽくて、普通にブランドのバッグとか財布とか持ってるんですよ。財布はヴィトン、バッグはケイト・スペードやフルラとかが人気あります。だから、それまでバッグなんてノーブランドの3,000円くらいのしか持っていなかったんですが、みんなについていかなきゃって気持ちになって、バイトしてシーバイクロエのバッグを買いました」

 長期の休みになると、旅行の機会もあり、とにかく内部進学生のライフスタイルについて行くのが大変なのだという。

ーーそういう友達とはサークルとかで出会うの?

「前はサークルも活発に顔出ししていたんですが、今はあんまり積極的な感じじゃないんです。っていうのも、新歓やるからおいでよって誘われて行ったら、先輩たちはヤりたいだけの人ばっか。飲み会の後は基本カップルになってて、誰かの家に行ってヤるみたいな空気で……。お互いに付き合うつもりはないのに」

ーーインカレのオールラウンドサークルとか?

「そうそう。ああいうサークルの中心の人たちって、基本ヤりたいだけ。男も女も利害が一致したWINーWINな関係なんですよ(笑)。でも、私は実害を感じたことがあって。A君って自他ともに認めるチャラ男なパリピがいるんです。クラブのVIP席でイチャついたりするような。その子が知り合いを妊娠させたっていう話を聞いて、自分を守りたいなら距離おくべきだなと」

ーー賢いね。で、サークルとは距離を置いたってわけだ。

「そう。でも、バイト先で、『慶應とか早稲田の男がいつも周りにいるような状況って今だけだよ。大学生のうちにちゃんと付き合って、そういう相手と結婚するんだよ』みたいなことをお客さんから言われるんですよ。だから今の時期を無駄にしちゃいけないなと思いまして……」

 夜のバイトで知り合った30代、40代の男性から”人生”について教えを受けるうちに”女子大生”に価値があることに気づいたのだ。そこでアオイちゃんは、“表向き”には上昇志向のある学生と付き合うことを目的に、せっせと同世代男子との出会いを探している一方、裏ではしたたかに「大人人脈」も築いている。

女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書)
パパ活というポップな響きでごまかされてること多し
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