サイ女の昼ドラ通信

『やすらぎの郷』八千草薫の“殿方と手をつなぐのは初めて”衝撃告白に「切ない」の声

2017/08/10 14:49
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『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)公式サイトより

ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回(木曜日)お届けします!

『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。

【サイ女の昼ドラ通信バックナンバー】
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■8月3日(木)/89話~8月9日(水)/93話
 栄とマヤ(加賀まりこ)が、バー・カサブランカで語り合うシーンからスタートした89話。ルポライター・立木(きたろう)の取材で、往年の大女優である姫こと九条摂子(八千草薫)が戦前や戦時中の映画業界について語るのを聞いた栄は、自分の軍国少年時代を否が応にも思い出すのだった。

 90話では、取材中に戦争で亡くなった映画監督・千坂のことを聞かれて取り乱し席を立った姫が、栄の住むヴィラを訪ねて来る。そして姫は栄に、千坂監督との思い出を詳細に語り始めるのだった。夜遅くまで話を聞いた栄は、姫を送り届けることに。夜道でつまずいた姫を見て、手を差し出す栄。そんな栄と手をつなぎ、姫は「殿方と手をつないで歩くのは生まれて初めて」と衝撃の告白をする。視聴者からはこの告白に、「ずっと千坂監督のことだけを思って生きてきたんだね」「男女が一緒にいるだけで非国民だって言われた時代で、千坂監督と姫はとんでもなく純粋な大恋愛をしていたんだろうな」「まさかそこまで思い続けていたとは思わなかった……切ない」との声が上がっていた。

 91話では、「やすらぎの郷」の裏山に子熊が出没し、園内のスタッフは対応に追われることに。しかし、住人の三井路子(五月みどり)は、これまでも子熊に遭遇していたことを語り、対処に駆けつけた警察に駆除はやめてくれと頼み込むのだった。そんな中、トランぺッターであり作曲家でもある白鳥洋介(上條恒彦)が「やすらぎの郷」に入居してくる。

 栄が白鳥と昔のことを語り合う様子が描かれた92話。白鳥は栄に、ドラマや映画などに使われた伴奏を集めた劇伴のCDを贈る。そのCDには栄が白鳥と一緒に仕事をした時代の音源が集められており、中には姫の出演した戦争ドラマの劇伴も含まれていた。

 93話では、路子が気にかけていた子熊が猟友会によって射殺されてしまう。路子からどうにかしてくれと頼み込まれていたにもかかわらず、何もしなかった栄は、小さな命がただの“モノ”に変わってしまったことに自責の念を抱くのだった。しかし、この子熊騒動には、視聴者から「熊の話が唐突すぎる」「この子熊のエピソードで何を伝えたかったのか、いまいちよくわからなかった」「命が亡くなることを描きたかった気がするけど、これまでのエピソードと比べて雑過ぎじゃない?」と戸惑いの声が。そんな子熊騒動も収まった日の夜、栄は白鳥から贈られたCDを持って、姫のヴィラを訪ねる。

 今週は、戦前や戦時中の時代を体感した栄や姫の姿が数多く描かれた。同作があと2カ月でどのような展開を見せてくれるのか注目していこう。

最終更新:2017/08/17 13:59
やすらぎの郷(中) 第46話~第90話
子熊がぬいぐるみっぽかったのも、ちょっと……
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