フジ『セシルのもくろみ』がテレ東以下、月9は3年ぶり好記録! 7月期ドラマ初回ランク

2017/07/25 17:30

ワースト3にはフジの2作品

 月9が堂々の1位を飾った一方で、ワースト3にはフジの2作品がランクイン。窪田正孝、永野芽郁、新田真剣佑、間宮祥太朗ら若手陣が出演する“青春逃亡サスペンス”の『僕たちがやりました』(フジテレビ系)は初回7.9%で12位に。こちらは「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載された同名漫画(原作・金城宗幸、漫画・荒木光)の実写版で、青年誌ならではの過激な暴力シーンなどが描かれていることから、「実写化困難」だといわれていたが、今回はまさかのゴールデンタイムで放送。ネット上では「原作に忠実」だと評価する声もあるほか、「殴り合いのシーンがグロすぎて気持ち悪い」「内容はエグいけど、これからの展開が気になるから見る」など賛否両論となっている。

 続いて、小泉孝太郎主演の刑事ドラマ『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SECOND SEASON』(テレビ東京)は7.1%を記録。昨年1月期に放送されたドラマの続編で、前シーズンの初回7.0%からわずかにアップした。同枠のドラマは1ケタが定番ながら、前期に放送された『釣りバカ日誌 Season2 ~新米社員 浜崎伝助~』の初回2時間スペシャル(6.8%)を上回るなど、健闘している。

 そして、最下位は真木よう子主演の『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)で、初回は5.1%の低記録を打ち出してしまった。唯川恵氏による小説『セシルのもくろみ』(光文社文庫)が原作で、真木演じる“ガサツ主婦”が、ひょんなことから読者モデルの道に進むストーリー。“大コケ”といえる数字をマークしてしまい、主演の真木は初回放送の翌日に自身のTwitterで「皆様に悲しいお知らせがあります」と、数字の詳細を伝え、「むしろ更に燃えて来ました。大体、伝説のドラマとはこうして始まり右肩上がりで、最終話の予想だにしないラストを迎えるのです」と決意をつづった。残念ながら2話はさらに下落し4.5%だったが、同様にTwitterで視聴率結果を報告した。主演女優がTwitterで低数字に言及する自体は異例だけに話題となっているが、こうした宣伝は今後の視聴率につながるのだろうか。

 このほか、『純と愛』(NHK)『家政婦のミタ』(日本テレビ系)などを手掛けた遊川和彦が脚本を担当し、高畑充希が主演を務める『過保護のカホコ』(日本テレビ系)は、初回11.6%を記録。7月19日の第2話終了後にはドラマの公式Twitterが「ここでみなさんに提案です!オリジナル作品ということで、今後この作品がどうなって欲しいかつぶやいてください。もしかしたら、あなたのつぶやきがストーリーに採用される!かも??」と呼びかけており、この先のストーリー展開に注目が集まっている。

 いずれのドラマも最終話までストーリー展開や数字の動向を見守りたい。

【2017年夏ドラマ(午後8~10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系・月曜午後9時) 16.3%
2位『遺留捜査』(テレビ朝日系・木曜午後8時) 13.1%
3位『カンナさーん!』(TBS系・火曜午後10時) 12.0%
4位『刑事7人』(テレビ朝日系・水曜午後9時) 11.8%
5位『黒革の手帳』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 11.7%
6位『過保護のカホコ』(日本テレビ系・水曜午後10時) 11.6%
7位『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系・土曜午後10時) 11.2%
8位『ハロー張りネズミ』(TBS系・金曜午後10時) 10.3%
9位『ごめん、愛してる』(TBS系・日曜午後9時) 9.8%
10位『警視庁いきもの係』(フジテレビ系・日曜午後9時) 8.9%
11位『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 8.2%
12位『僕たちがやりました』(フジテレビ系・火曜午後9時) 7.9%
13位『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SECOND SEASON』(テレビ東京・金曜午後8時) 7.1%
14位『セシルのもくろみ』(フジテレビ系・木曜午後10時) 5.1%

 

最終更新:2017/07/25 17:30
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