[連載]イケメン図鑑

朝ドラ『ひよっこ』映画『海辺の生と死』出演、井之脇海さんに直撃! 驚きの“事実”判明?

2017/07/29 16:00

横須賀の海で育ったから、名前は「海」

――映画に夢中といった感じですが、ほかに趣味はありますか?

井之脇 登山です。目標は百名山制覇なんですが、まだ10も登っていません(笑)。もともと父と始めたのがきっかけで、今では1人でも行ってます。1人になれる空間が好きなのもあるし、ときどきすれ違う人と言葉を交わしたりするのも楽しいし、何かに悩んでいるときに家に閉じこもるのが苦手なので、そういうときこそ、山に登って、自然の中を歩きながら悩んだ方がいいなと。僕は横須賀出身で、海の近くで育ったから「海」って名前なのですが、だから自然が好きなのかもしれません。

――映画『海辺の生と死』も海が印象に残る作品でした。地元の海の思い出はありますか?

井之脇 僕の地元では、夏になると子ども神輿をやる風習があるんです。子どもたちが神輿を担いだまま海に入るんですよ。夏、海といえば、僕にとっては子ども神輿。楽しくて、毎年参加していました。あ、でも1回だけ『夕凪の街 桜の国』という映画で、僕は病人役だったので日焼けができず、参加できなかった年がありました。毎年のお楽しみだったので、仕事とはいえ、このときはガッカリでした(笑)。

――かわいい思い出ですね! 最後に『海辺の生と死』をご自身でご覧になっていかがでしたか?

井之脇 1回目に見たときは、思い入れが強すぎて、もはやよくわからない状態だったんですが、2回目に見たとき、しみじみ「素敵な映画になった」と思いました。僕は演じた大坪という役を通してトエ先生と朔中尉を見てしまうので、客観的に見られないのですが、文通のやりとりの中、ますます惹かれあっていく2人の関係がいいなと思いましたし、大坪と同じように僕も「トエ先生は素敵だなあ」と思いながら見ました。みなさんにもぜひ、映画の大自然や戦時中に思いを貫いた二人の恋愛を見てほしいです。

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白いシャツがよく似合う爽やかな井之脇さん。「海」という名前のように大らかだけど大胆さを持ち合わせ、それが今後、ますます芝居に生きてくるのでは……と、井之脇さんの活躍が楽しみになりました。

井之脇海(いのわき・かい)
1995年11月24日、神奈川県生まれ。2007年『夕凪の街、桜の国』で映画デビュー。2008年『トウキョウソナタ』でキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞受賞、高崎映画祭新人俳優賞受賞。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』ほか、数々の映画、ドラマで活躍中。最新作は映画『月子』(8月26日公開)、『あゝ、荒野』(10月7日公開予定)、短編映画『過ぎて行け、延滞10代』。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(10月以降出演)。

『海辺の生と死』(2017年7月29日より公開)
太平洋戦争末期、国民学校の教師トエ(満島ひかり)は海軍特攻隊の朔中尉(永山絢斗)と出逢い、恋に落ちる。2人は逢瀬を重ねるが、朔中尉の出撃の日が近づいてくる……。
原作となった小説『海辺の生と死』(中公文庫刊)の島尾ミホと小説『死の棘』(同)の島尾敏雄。ともに作家である2人が執筆した出会いの物語を映画化。演出は越川道夫監督。

公式サイト

最終更新:2017/07/29 16:00
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