確かにお兄ちゃんは、やり方が露骨

逮捕のアーロン・カーター、Twitterで「何があっても愛してる」アピールの兄ニックを批判

2017/07/18 19:02

リアリティ番組でガチの兄弟げんかに全米ドン引き

 実は、アーロンがニックのことを強い口調で批判するのは今回が初めてではない。

 昨年3月にも米男性誌「GQ」のインタビューで、「兄は18歳の時に家を出た。家計なんて支えちゃいない」と激白。「オレが芸能活動を始めたのは7歳の時。その頃から家計を支えていた。別に同情してもらいたいんじゃない。ありのままを伝えたいだけだ」と語り、ニックがバックストリート・ボーイズのメンバーとして華やかな日々を送っていた一方で、11〜12歳のアーロンが家族の生活を支えていたのだと暴露した。

 アーロンとニックは、もともとソリが合わず、06年に放送されたカーター家のクレイジーな日常を追うリアリティ番組『House of Carters』でもカメラの前でシャレにならない大げんかをし、全米がドン引き。放送から間もなくしてニックは家族と絶縁状態となり、12年2月に2人の間の姉妹レスリーが25歳の若さで薬物の過剰摂取で亡くなった時には、葬儀にも参列しなかった。ニックは「日程を知らされなかった」と説明したが、アーロンは「来たくないから来なかったんだ、絶対に許せない」と批判。世間も「いくらなんでも妹の葬儀に行かないなんて」と、ニックをバッシングした。

 その後、ニックは人気トーク番組『Dr.Phil』に出演し「家族全員から、妹が死んだのは俺のせいだって責められたんだ」と言い、だから葬儀に行けなかったのだと暴露。「俺は家族のために尽くしてきたし、今だっていろいろやってあげているのに。本当にフェアじゃない」と悲しげな顔で語り、「父親は支配欲が強い男で、怖がらせることで子どもたちをコントロールしてきた」「父親よりも俺は稼いでいたから、父親のような存在だった」と不幸な家庭に育ったことを嘆き、世間の同情を集めた。

 ニックとアーロンたちの間にできた溝は深まる一方で、14年にアーロンの双子の姉エンジェルが結婚式を挙げた時は、今度はアーロンが姿を見せず。15年にニックに子どもが生まれた時には、アーロンは祝福の言葉を送ったものの実際には会わなかったようで、ずっと交流していなかったと見られている。

 しかし今年5月に父親が65歳で亡くなった時には、さすがにニックも駆けつけ、家族が集結した。レスリーの遺灰と共に、父親の遺灰をフロリダの海に散骨する計画があるようだとも報じられ、「父親の死により、家族がまたひとつになった」「家族で悲しみを分かち合っている」と、美談として伝えられた。

 しかし、恋人と一緒に車で地方巡業しながらシングルのプロモーションを行うアーロンと、ワン・ダイレクションの兄貴分として人気が復活し、大金が舞い込むラスベガス定期公演を開催しているバックストリート・ボーイズのニックとは、あまりにも住む世界が違う。ネット上では、「ニックは面倒なことに巻き込まれたくないと、距離を置いているんじゃないのか」「だから、ちょこっとツイートして終わりにしたかったのでは」と見られている。アーロンもそれを察しており、今回の「助けてやる」発言も「口ばっかり」「自分のイメージを上げるため」と苦々しく感じてしまったのだろう。

 アーロンが逮捕される数日前、パパラッチに向かって「シャイア・ラブーフは捕まったけど、俺はDUIでは捕まらないぜ。酒なんて飲まないし!」と上機嫌でジョークを発する動画も今となってはとても痛々しい。今回の騒動に、さぞかしファンは心を痛めていることだろう。

「TMZ」の最新情報によると、警察は「アーロンはAutoZoneの駐車場をめちゃくちゃに走行していたため」停止するよう命じたとのこと。運転席のアーロンの目は充血してうつろで、独り言を言ったり、車外に出てからもフラフラしたりしていたため、飲酒運転容疑をかけられたのだと報じている。「TMZ」は警察官の取り調べを受けているアーロンの写真も公開したのだが、写真ではなんとも判断できない。ただ、とても疲れたように見え、29歳とは思えないほど老けて見える。

 これから彼が無実だと証明されたとしても、人気アイドルの面影もないようなすさんだ外見をさらしてしまったことで、イメージダウンは免れないだろう。そんなアーロンを、勝ち組として多忙な日々を送っているニックが本当に助けるのだろうか。ネット上では「このまま放置」「アーロンとニックは、永遠に仲直りすることなんてない」と悲観的な声で占められている。

最終更新:2017/07/18 19:02
アーロン・カーター
こうして失われるからこそ美しいってところもあるよ
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