今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

松居一代、“バブル”のうちにやってほしいこと

2017/07/14 21:00
matuikazuyonoblog
松居一代オフィシャルブログより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎甲賀流忍者のごとく
 松居一代の動画の背景が、無地の壁からNYの街角風に。すべらへんなぁ。ここだけ変わったら大爆笑なんだけど、ってところをピンポイントで。ま、変えたのは場所が特定されたせいなんだろうけど。これからも、忘れた頃に、何の脈絡もない背景にマイナーチェンジしていってほしい。ビーチリゾート、雪景色、ジャングル、田園風景、ヨーロッパの古城、砂漠、イワシの群れなんてのもいいな。頼んだよ! 家族のみんなで期待してるよ!

◎一代バブルの余波
 超低空飛行だった視聴率が伸びているという『ごごナマ』(NHK)。松居一代騒動当初、当事者であるMC船越英一郎のリアクションに注目が集まったが、豪雨災害や閉会中審議などで放送休止となり、ちょうど見たいところでお預けに。ドラムロール鳴りっぱなしの飢餓状態からの再開は、そりゃ皆見ちゃうわな。

 ま、予想通り、船越英一郎自身の発言は、そんなに目立つものはなかったわけだが。その代わり、トークコーナーのゲストが次々と耳目を集める形に。ホリエモンの「ヒトラーTシャツ」や、「例の件」後、初めての生トークとなった南果歩。まあ特に中身の密度はないんだけど。今までのこの番組の注目度を考えたら、耳目を集められるだけよし。

 この調子で、どんどんゲストで抉ってほししいところなのだが、来週のラインナップは、蓮沸美沙子に哀川翔に有森也実と、なんかつまんない。木曜の美輪明宏だけ攻めてるけど。攻めるつもりはないのに、昼の1時に美輪明宏か。その無自覚、その特権こそが公共放送。『ごごナマ』、来年の今頃もうやってないんだろうな。最終回のサプライズゲストは、ぜひ松居一代で。スタジオを好きに使って、とことん「Mr.&Mrs.船越」の戦いを繰り広げてほしい。ネコは逃がして。

◎動くスタンプで

 「週刊新潮さん、暑い中ご苦労様でした。ありがとうございました」の満面の笑みからの……。「戦慄」の演出、本人も酔ってるだろう、あれは。

 あー、松居一代のLINEスタンプできないかな。「家族のみんな、ありがとうね☆」「人生をかけて、戦う!」「黒い権力です」「あたしは嘘がきらいだよ」「おばあちゃんの家におじゃましてます」「重大発表です」「緊急報告です」「恐怖のノート」「小さな声で」「社長様、ありがとうございます」「皆さん助けて下さい!」。睨む、こぶしを振り上げる、絶叫する、すごむ、薄ら笑いを浮かべる……。すっぴんのいろんな一代のイラストを添えて。LINEやってないけど、このスタンプが発売されるなら入る。それくらい欲しい。ガラケーだけど。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

最終更新:2019/05/21 20:34
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