夏場でも手荒れは起こる!!

「患部から黄色い汁が出る」など重症化も……指先が荒れる“現代版手荒れ”の予防法とは?

2017/07/23 17:00

“ハンドセルフィー”でセルフチェック予防の第一歩

 仕事や日常生活に支障をきたすこともある“現代版手荒れ”。ただ、重症期になるまで気づいていない患者さんが非常に多いだけに、野村先生は、ユースキン製薬が提唱する“ハンドセルフィー”によるセルフチェックも有効だと語ります。

 “ハンドセルフィー”とは、利き手の指先が見えるように軽く手を握り、スマートフォンなどのカメラで撮影。撮れた写真を拡大して指先を見ると、自分では気づいていなかった指先の荒れがわかる方法です。チェックをしたら、正しいハンドケアを行い、もう一度チェックするところまでが1セットだそうです。

 「皮膚がめくれていたり、白っぽくカサカサになっていたりしたら、現代版手荒れを起こしています。また、爪に縦や横の筋が入っている場合も、爪が傷んできている証拠」(野村先生)。現代版手荒れは、早めにケアをして重症化を予防することが大切なので、定期的にハンドセルフィーを行い、指先の手荒れが起きていないか確認するのが望ましいとのことでした。

 「地面が乾くと地割れを起こしますよね。荒れている肌はそれと同じ状態なんです。地面が雨で潤されるように、人の肌もハンドケアで潤いを与えてあげることが大切です。手洗いの意識とハンドクリームによる保護で、キレイな手を保ちましょう。“手荒れという事件は指先から始まる!”と思ってくださいね」という野村先生の言葉で、講演は終了しました。
(取材・文/千葉こころ)

野村有子(のむら・ゆうこ)
野村皮膚科医院 院長。慶應大学卒業後、同大学医学部皮膚科教室に入局。神奈県警友会けいゆう病院皮膚科を経て、1998年、横浜市に野村皮膚科医院を開業。さまざまな皮膚疾患の治療、スキンケアに関する指導も行っている。
公式サイト

最終更新:2017/07/23 17:00
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