ウリ専と格安店の人気ソープ嬢、どっちが稼げてる? メンタルも粘膜もきついお仕事の給料事情

2017/07/10 20:00

こんにちは。ウリ専のいちごうです。先日、ソープ嬢の友人の伝手で、ソープで働いている女性たちとお話をする機会をいただきました。

 ウリ専とソープ。どちらも男性に体を売るというお仕事ですが、“女性が接客するソープ”と“男性が接客するウリ専”とでは当たり前ですが、業務内容などに違いがあります。それでも共通点は多く、“セックスワーカーあるある”なんかで話が盛り上がり、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 ということで、今回はソープ嬢と話していて感じた、「収入の違い」「業務内容の違い」「待機時間の過ごし方の違い」の3本に分けて、ウリ専とソープ嬢の差について書いていこうと思います。

 なお、ウリ専にしろソープにしろ、お店や地域ひいては個人個人で、システムやお客様の雰囲気、収入や大変だと感じる点も異なってきますのであしからず。あくまで私の身の回りのお話です。

◎身体を売って、いくら稼いでいるのか

 いきなりですが、お金のお話です。ウリ専と風俗嬢の間で、どれくらいの収入の差があるのでしょうか。風俗には本番ナシのヘルスにピンサロとさまざまな業種がありますが、できるだけ近いお仕事を……ということで、ウリ専と同じく「本番行為」、つまりはちんこをおクチ以外の穴に挿入する行為ありのお仕事である、ソープ嬢に絞ってお話をさせていただきます。

 ウリ専インタビューでもお話させていただいたように、ウリ専とソープ嬢では、お仕事1本あたりの手取りと、1日に入る指名の本数に差があります。比較しやすいように、ウリ専と同価格帯の格安ソープでお話をさせていただきます。ちなみにウリ専のお値段は、格安風俗店よりもちょっと安いくらいが一般的なのです。

 例えばお客様がお支払いするのが1万5,000円程度だとすると、ウリ専がもらえるのは7,000円~8,000円くらい。格安店のソープ嬢だと1万円くらいになります。ソープ嬢はお客様が支払った料金の三分の二を手取りとして得られるんですね。【注:ソープは格安店、大衆店、高級店とランク分けされていて、ランクに応じて料金が違うので1本あたりの給料にも大きな差があります。格安店は少ないバックで本数をこなして稼ぐ。高級店は1本あたりのバックが高く(3~5万円)、接客時間も長いので、格安店ほど本数をこなさないらしいです】。

 あとは、ウリ専はお客様が社会的に少数派なので、そもそも店自体の来店数が少ないのと、フリー指名(女の子や男の子を選べない代わりにちょっと安くなるシステム)がないので、1日当たりの本数がソープ嬢よりも少なくなります。

 では、ざっくりと数字で出してしまいます。”たくさん”出勤したら、月にどれくらい稼げるのでしょうか。

ウリ専→約50万円
格安店のソープ嬢→約100万円

 こんな感じでした。

 ウリ専の数字は私の周囲を参考にしました。極端に売れているわけでもなく、かといって暇そうにしているでもない、いわゆる中堅の収入ですね。売れていない子だと、月収20万円程度だったり。ソープ嬢の収入は、話してくれた女の子たちの収入から割り出したものですので、少ないデータからやってきたものだということをご了承ください。

◎稼げるほどきつい

これだけを見ると、ソープ嬢すげえ! って思ってしまいそうですね。

 でも、決して勘違いしないでください。

 稼げる=1日の指名本数が多い=それだけきっっっつい。

 セックスのお仕事って、やっぱり楽ではないんです。

 指名が1本増えるごとに、肉体的にも精神的にも、あと粘膜的にも疲労が跳ね上がっていくんです。大体の会社で毎月25日あたりが給料日に設定されていると思いますが、給料日あとの土曜日なんかはめっちゃお客さんが来ます。1日で6本とか入ると、疲れすぎてゾンビみたいな顔になります。性器は痛むし、精魂尽き果てるし、空の明るさに死にたくなります。私なんかは青空滅びろって気分になります。

 つまり、ウリ専よりもずっと稼げるソープ嬢は、それだけきっついってことなんですよ。

 私も体験入店時は、出勤から上がりまで休みなく指名が詰まっているような時期がありました。あの時のキツさを思うと、それをずっとこなしているソープ嬢の皆さんには、素直に脱帽します。ただ、私は稼ぎたいので、その忙しさが少し羨ましいと思うところもありますけど。

 お話を聞かせてくれた子たちは、そのお金でホストに通っているそうです。稼げるからこそ、お金のかかるところに行ってしまうっていうケースもあるのかもしれませんね。もしくは、お金がかかる趣味があるから稼げるお仕事を始めたのかもしれません。

 ウリ専は稼ぎがそこまで良くないので、そもそもお金が派手にかかる遊びは避ける人が多いです。というか、遊んでいる子自体、かなり少数派である気がします。キャバクラに誘い合って行くことや、ゲイバーでシャンパンをおろすことがあっても、たまーにしてみる贅沢って感じでしょうか。まあ、20代前半で中年のサラリーマンと同じくらい稼いでいるので、金銭感覚がおかしくなる感覚は多少なりともありますけどね。でも月収50万って、パーッと派手にお金を使えるほどの高額所得ではないです。

 私は学費、積み立て、年金、税金、生活費その他諸々の入金に追われているので、遊びに使えるお金はありません。が、そういった「支払わなければいけないお金」が少ない男の子だと、ウリ専を始めた直後にお金の失敗をするのも見かけることがあります。

 それまでは、高校生のアルバイト程度の収入で遊んできた子が、1日で数万稼げちゃったりして、びっくりするんですよね。そこで、金銭感覚が狂ってしまう。「今日これだけ使っても、明日稼げばいいや」と思うらしいです。せっかくその日稼いだお金を歌舞伎町で使い切っては、翌日またその日の稼ぎを持って歌舞伎町に行く……って感じですね。日払いで、かつ“若い男の子にしては”大きなお金が手に入るからこその浪費かもしれません。

 たいていは、1カ月もしないうちに体力なり稼ぎなりが限界を迎えたり、仕事を増やすためにする脱毛やジム等、自分を磨くためのお金が足りないことに気付いて、一気に大人しくなります。

 もちろん、ウリ専もソープ嬢も、働く理由やお金の使い道は十人十色。重たい過去がある人がいれば、未来に向けて貯金している人もいれば、夢を追うための資金にしている人がいれば、好きな遊びを思いっきり楽しむためって人もいます。ただ、お仕事柄そうなりがちなのかもしれませんが、「癒し」にお金をかける傾向は強い気がします。

 私は休みをとって、コーヒーショップでパソコンをいじるのが何よりの癒しです。ただ、脳内で「今日働かなかったってことは、つまり2万の出費ってことだよなあ?」とカネの悪魔が囁くので、もしかしたら癒されていないのかも……?

 それでは。

 ちょっと今からカマグラ(勃起薬)食べてくる。

最終更新:2017/07/10 21:16
アクセスランキング