今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

CMもドラマもなくなったキムタクの今後と重なる“あの女性”

2017/06/30 21:00

kimurablack――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎画像修正は前から
 CMもなくなり、ドラマの話も消えて、未曾有の状況の木村拓哉。「ゆっくりオファーを選ぶ時間のゆとりができた」なんつってるらしいが。今はまだ、メンツを保つためにそう言うしかない、というのが見て取れるのだが、そのうちホントに、そう思い込むようになりはしないか。

 もう金を生み出さず、事務所のお荷物なのだが、過去の功労者として終身雇用。本人のメンタルは往年のまま冷凍保存。いろんな劣化やギャップを諭してくれる人間は誰もおらず、周りにいるのはご機嫌取りだけ。キムタクの「浜崎あゆみ化」が急進しそうで、何かこわい。

◎ドラマ化希望
 デンジャラスブログクイーンの座を争う、泰葉と松居一代。どっちの方が読んで気詰まりか、どっちの方が家族にとってやっかいか、どっちの方が本当にヤバい状態なのか。両者一歩も譲らずデッドヒートする中、今週、松居一代が新しい決まり手を。

 「とんでもないものを見てしまったんですよ」「とにかく、逃げないと……」「1年5ヶ月も尾行され続けているの」。……ひーっ。やばいよやばいよー。何が書かれても黙殺していたワイドショーでも取り上げる始末。だってやばいから。

 でも、これは私見だが、松居一代、実は文字面通りには病んではいないのではないか。まともに相手をしてくれない夫と話したいあまり、何とかきっかけを作ろうとして、ああいう文面を書き込んだのではないか。

 ブログを読んだ周囲が「奥さん大丈夫なんですか?」となり、夫が自分に連絡をくれるかも。「離婚」という話題にすらならない、長年にわたるハレモノ扱い。金はうなるほどあるのに、大切な人には見向きもされず、豪邸にポツンと一人で住む寂しさ空しさ。だからといって自分の生き方を変えるのは絶対イヤ。こじれる一方の自らの人生を、ここらで何とかしなければ、という血の叫びから来る、最後の手段だったのではないだろうか。前後のブログの文面と比べても、あまりに脈絡つかないし。

 一方、船越英一郎の様子はというと、慣れてますから、いつものアレですから、おかまいなく、の佇まい。凪。これまでの流れが変わる様子は全く見受けられない。こうなると、言い出した手前、「とんでもないものを見つけてしまい、追われて逃げている」をずっと継続しなければならなくなってしまった松居一代。初めは装っていただけだったのが、続けるうちいつしか……。壮絶な末路に繋がりそうでこれまた怖い。

 ホラーの中にもまだ「コメディ」の要素が残る泰葉に対し、松居一代の方は、完全に本格的サスペンスホラーと化した。金字塔決定。2時間ではとても収まりそうにない。

◎キサラでデビュー!?
 毎日、噴水のように問題が止まらない自民党。フィーバー、ブラボー、パニック、ターボ、エキサイト。どんなパチスロ用語を駆使しても表現しきれないほどの大当たり。出玉ジャラジャラ。一日一個までにしてくれ。味わいきれないから。

 しかし、やっぱり一番口どけがいいのは豊田真由子議員ネタである。今週もまた新録音が。周囲からも醜聞続々で、連載もイケそうな獲れ高。

 「このハゲーーーーッ!」といい、「この豊田真由子様が」といい、「じゃあ、あの人がうんこ食えって言ったら食うの?」「うんこしたら拭くだろ!」等々のうんこネタなど、「週刊新潮」(新潮社)よりも「コロコロコミック」(小学館)での連載がふさわしいような、子どもウケ必須の語録がキラ星のごとく並ぶ真由子ワールドであるが。このフィールドから、また新たな新星誕生である。

 フジテレビ『直撃LIVE グッディ!』に生出演していた元臨時運転手。「その時の様子はこうです」と言ってから「〇×■△♪*♡□●~~~!」と豊田真由子の狂気の口調をそっくり再現するモノマネっぷりといい、プロのボケのような絶妙にズレた発言といい、再登板の予感大。彼のモノマネの最中、後ろから「ご本人登場」という流れが、ぜひ見てみたい。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

最終更新:2019/05/21 20:34
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